右手痛めた近藤健介を先発起用「痛くても『いけます』と」…小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】

先発の大関は5回2失点で今季負けなしの4勝目をマーク

 ソフトバンクは13日のヤクルト戦(みずほPayPayドーム)に6ー3で勝利した。同点に追いつかれた直後の4回に栗原陵矢内野手が勝ち越しの適時打を放つなど、一挙3得点で主導権を握った。先発の大関友久投手は5回2失点で今季4勝目をマーク。12日の同戦で右手を痛めて途中交代していた近藤健介外野手も5番・DHで先発し、押し出し四球を選ぶなど役割を果たした。試合後に取材対応した小久保裕紀監督のコメント全文は次の通り。

——中軸以外の打者も打点を挙げた。
「そうですね。まあ1、2回でもうちょっと点を取れたかなという中で、取れるときに取れないと山田のホームラン1本で同点みたいな展開になるので。嫌な感じにはなったんですけど、あの裏にすぐに得点できたのが今日の勝因だと思いますね」

——6回から早めの継投に入った。
「(先発の大関投手は)3打席目のサンタナにはもう投げさせる予定はなかったので。そのへんは倉野コーチと話していました」

——近藤選手をスタメンで起用した。状態と今後の起用法は。
「もちろん痛みもありますし。ただ、やっぱり中軸、主力としての責任から試合に出てくれましたしね。きっちりフォアボールも取ってくれましたし。(右手の)腫れも打席に行くたびにあるんですが、監督としては(バットを)振れるだけで戦力と伝えているので。今日これから治療して、明日の様子を見てですけど。(起用を)決めたいと思います」

——交流戦残り3試合。
「明日はモイネロなんでね。いいピッチングを期待したいです」

——近藤選手は(相手先発の)高橋投手に球数を投げさせる持ち味も見せた。
「それもそうですしね、やっぱり痛くてもいけますということだったので。もちろん長引いてはだめなんですけど、守備に就くのにはしばらくかかるかもしれないですけど。バットをね、自分で(握りを)細工しながらやってましたね」

——痛そうなそぶりもあった。
「多分そんなに力は入っていないと思うので。100%の強さでは振れていないと思うんですよ。それでもきっちりボールは見極められますからね」

——監督が大事にする「強さ」。近藤選手の姿勢が示しとなる。
「まあ基本的に“王イズム”といわれる中では、基本的に主力はまず(試合に)出るところからの話ということで僕らは育てられたんでね。近藤に関しては生え抜きではないですけど、ホークスの一員として主力の責任感というのは非常に頼もしく映っています」

——フルマスクをかぶった海野のリードは。
「リードはね。昨日もリードというよりは、要はそういう(強い)気持ちを持っていたかということを聞きたかっただけなので。別にだからといって全球真っすぐとか、そういう話じゃないんですよ。ピッチャーとしてまず勝負だというものがないと、(それを)キャッチャーが引き出せないとという話をしただけなので。海野はいいものをずっと出しているので。そこは全然。成長しているなと感じてますよ」

——栗原選手が同点に追いつかれた直後に適時打。
「うん、あそこ。あのイニングが大きかったです。しかも(相手打線は)9回までほぼほぼ3者凡退がなくて、必ずランナーが出ていたんで。最後も村上に回ったら一発で同点になるなってずっと見ていたんで。そんなに簡単には勝たせてもらえないし、打撃がいいチームだなというのは横浜(DeNA)、ヤクルトと6連戦して感じましたね」

——今宮健太内野手も状態がいい。
「はい、彼も今スタイルは築き上げてきているんでね。まあ、欲を出さずにやってほしいと思います。センター中心で」

——佐藤直樹外野手も打撃内容がいい。
「いいですよ。全然勝負できる。やっぱり2軍の3割4分っていうのはある程度、彼の中の自信につながっている感じはしますね」

——周東佑京内野手も3安打に盗塁も記録。
「なんか塁に出ると楽しそうですね」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)