ギーさん不在の間は俺たちがチームを引っ張る! 柳田悠岐外野手が5月31日の広島戦(みずほPayPayドーム)で走塁中に右ハムストリングを負傷し、「右半腱様筋損傷」で全治4か月と診断された。今季中の復帰は微妙な状況だが、選手会長の周東佑京内野手と栗原陵矢内野手は、その穴を埋めるべく自覚と決意を示した。
「チームとしては痛いと思います。でも本当に、こういう時に僕らの真価が問われるんじゃないかなと」。今季から選手会長を務める周東は言葉に力を込めた。チームリーダーの離脱を受け止めつつ、周東が口にしたのは頼れる仲間の名前だった。
「やっぱり(チームを)引っ張る存在は必要だと思うので。そこは僕とクリで頑張っていかないといけないです」。2月に28歳となった周東、そして7月に28歳を迎える栗原。年齢的にも中堅と呼べる立場となった2人だ。
柳田はプレー面ではもちろん、ナインの精神的支柱としても「大黒柱」と呼べる存在だ。「やっぱり頼り切っていた部分もすごく大きかったですし、ギーさんがいるからっていうところでやっていた部分もある」と感謝の思いを口にしつつ、「チームの顔が抜けるのはやっぱり痛いけど、ここは本当に全員で頑張るしかない」と並々ならぬ決意を口にした。
自身は不振の影響もあり、5月30日の巨人戦(東京ドーム)から4試合連続でスタメンから外れている。「自分の現状としても、このままズルズルいくわけにもいかない。早くどうにかするしかないです」。プレーでもチームをけん引することを力強く誓った。
自覚をのぞかせたのは栗原も同じだった。柳田が負傷した5月31日の広島戦では8回に試合を決定づける左犠飛を放った。「チームの雰囲気は勝つことでしか変えられないのかなと思った」と振り返りつつ、「今まですごくチームを引っ張ってくれた方なので。何とか自分が、という思いでした」と柳田の存在の大きさを口にした。
6月に入ってからは柳田の定位置だった3番の打順を任されている。「より一層、自分がというか……、自分と佑京さんで頑張ります」。周東、そして栗原が大黒柱としてチームを引っ張る未来はそう遠くない。柳田の故障が癒えた際には笑顔で迎え入れられるよう、今は歯を食いしばってチームを支えるだけだ。