「予想していなかった」近藤健介の劇的サヨナラ本塁打 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】

近藤健介がサヨナラ本塁打で3連勝、43歳和田が5回無失点の好投

 ソフトバンクは2日、広島戦(みずほPayPayドーム)を5-3で延長10回サヨナラ勝ちし、同一カード3連勝を飾った。2回に近藤健介外野手の7号ソロで先制。9回に登板したダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が3ランを浴びて同点にされるも、10回に近藤がサヨナラ2ランを放った。先発した和田毅投手は5回無失点の好投だった。試合後の小久保裕紀監督のコメント全文は以下の通り。

――近藤選手が決めてくれた。
「ホームランは予想していなかったですね。あの後、繋がったらしばらくスタメンで使ってなかった佑京(周東)を行こうと思って準備していたんですけど、その前に決めてくれましたね」

――近藤選手の先制本塁打から始まった。
「本当はね3-0のままっていうのが(理想だったけど)。打たれたヘルナンデスというよりも1アウト一、三塁、1アウト満塁のところでゼロだったんで。4点、5点ぐらいは取れているゲームなのでね、そうなれば、もっと展開は楽だった。セーブシチュエーションで、今日はオスナを使えなかったので、取れる時に取っておかないといけないなというゲームでしたね」

――和田投手が5回無失点の好投。
「調子はたぶん、前回の京セラのほうが良かったかなと見えますけど、それでも1週間に1回まわっているわけじゃなくて調整が難しい中、さすがの経験値と言いますか。しっかりゲームを作ってくれるので。5回で降板しましたけど、十分な働きだと思います」

――仲田選手をスタメンで起用。
「内容は全打席本当に良かったと思う。今まで、ほぼほぼ打席の内容は良いので、いずれ使ってやりたいなと思いながら、今日まで使うところがなかったんですけど……。プロ初スタメンでサヨナラヒットは打てないでしょうね。ちょっとは期待したんですけど、そんなに甘い世界じゃないですね」

――柳田選手が離脱した中で3連勝。
「ピッチャー陣が安定してゲームを作ったのが1番の要因ですし、柳田は安心してリハビリに臨めるように、チームの心配をせずに自分の治癒を。完治させるためにも、心配かけさせないようにという点では勝てて良かったですね」

――緒方の四球が大きかった。
「ツーアウトからでしたけど、ツーストライクアプローチで真っすぐを反対方向にファウルにしながら、低めの球を見逃すっていうね。しかもそんなに打席数が多いバッターじゃないのに、ああいう姿を見せてくれると、必要な戦力だなと感じますね」

――周東選手は代走ではなく代打として準備していた?
「イニング毎に変わるので。逃げ切るために選手を結構使っていたので、あの回はもし今宮が出たらバントさせるつもりだったんですね、栗原に。だから代走で行く予定はあのイニングはなかったです。川村まで回ったら行くぞとは言っていましたけど」

――近藤選手にかかる期待はより一層大きくなるのでは?
「でも山川もいるし、栗原も状態が上がっているし、佐藤直樹も内容は全然いいですし、しっかりみんなでカバーすればいいんじゃないですか」

――これでホーム12連勝。
「やっぱり地の利じゃないですか? 大声援。そりゃあ全然違いますよね。地の利を生かすというのは勝負では鉄則だと思うので」

――柳町選手も結果を残している。
「打ち続けない限りは出られないので、打ってほしいですね」

――和田投手は当初から5回予定だった?
「そういうわけじゃないです。倉野コーチと和田が話して、ここでやめておこうか、ということです」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)