WBC優勝メンバーも経験した海外遠征「バンバン振ってくる」 若鷹たちが韓国で得たものは?

韓国で記念写真を撮る山崎琢磨、風間球打、佐久間拓斗、藤野恵音、山本恵大(左から)【写真提供:風間球打】
韓国で記念写真を撮る山崎琢磨、風間球打、佐久間拓斗、藤野恵音、山本恵大(左から)【写真提供:風間球打】

若鷹が感じた韓国野球…「真っすぐ一本みたいな感じ」

 ソフトバンクの3軍は、4月16日から28日まで韓国遠征を行い、斗山ベアーズやLGツインズと試合を行った。計11試合を戦い、8勝1敗2分の成績を残した。韓国への遠征は2012年から始まり、これまでに甲斐拓也捕手や牧原大成内野手らも参加したことがある。

 今年も若鷹たちは韓国でどのような経験を積んだのか――。風間球打投手、重松凱人外野手、大泉周也外野手の3選手に韓国で得たもの、日韓の野球の違い、韓国での思い出などを語ってもらった。

○大泉周也外野手
――韓国遠征で得たものは?
「韓国で得たというよりも、3軍に行って、いっぱい打席をもらって、その中で自分のバッティングができつつあるなと。打とうとしすぎないというか、結果結果とならないように、落ち着いて打席に入れるようになってきたと思います」

――韓国チームの印象は?
「そんなに変わったことはなかったんですよ……。でも、ストレートをどんどん振ってくる印象でした。真っすぐ一本みたいな感じには見えました」

――投手の印象は?
「ピッチャーもどんどんストレートで押してくるイメージでした」

――韓国での思い出は?
「帰る前日に3軍の外野手と外野コーチ(高波コーチ)とご飯に行って、それが1番楽しかったです」

――何を食べた?
「サムギョプサルを食べてきました。それが一番の思い出です」

○風間球打投手
――韓国遠征はどうだった?
「久しぶりに3軍に参加して、2軍とはちょっと違う緊張感があったというか。余裕を持って投げました」

――韓国遠征で得たものは?
「ゾーン内で勝負はできたんですけど、真っすぐだけになると、どうしても打たれてしまう。タイミングとかが大事やなと思いました」

――韓国野球から学んだことは?
「韓国のチームはどんどん振ってくるんで、そこが日本と違うっていうか。フォアボールは多分日本の方が多いなっていう。韓国はもうスリーボールでも次の球がストライクゾーンであれば振ってくるんで、けっこう助かるというか。自分はそこまではなかったんですけど、他の投手を見てて、スリーボールから打ってくるバッターが多かったんで、そこはちょっと日本と違うなっていう。日本だったら振ってくる確率は少ないじゃないですか。そこでどれだけゾーンで勝負できるかっていう。日本のチーム相手だと難しいですねそれは」

――例えば韓国の選手たちはストレートって決めていたら、多少のボールとかでも振ってくる?
「そうです。バンバン振ってくる。すごいですよ」

――風間投手は球威で勝負できた?
「そうですね。初日はよかったですね。2試合目がいい当たりは1本ぐらいやったんですけど、でも前には飛ばされてるんで、もうちょっと球威が欲しいというか、キレが必要だなと思いました」

――野球以外での思い出は?
「普通にご飯行って、電車も乗りました。現地の人に聞いたりしたんですけど、結構複雑で東京みたいな感じでしたね。ソウルだったんで、いろんな路線があって難しかったですね」

――電車に乗ってどこへ行った?
「ミョンドンです。ちょっとホテルが離れてるんで、イテヨンとか栄えてるところにご飯とか行こうって感じで、3人で行きました」

――誰と何を食べた?
「同級生でチーズタッカルビみたいな。チーズが乗ってるちょっと辛いやつを食べました。藤野、佐久間、山崎、あとは山本恵大さんと5人で行きました。初日に着いたらすぐ行って、そこから6連戦して、帰ってくる前に、また食事に行ってきました」

○重松凱人外野手
――韓国遠征で掴んだモノは?
「今年のシーズンに入ってから、バッティングが良くなったっていうか、結果が出始めていて、それで韓国に行って、知らないピッチャーだったりとか、環境が変わってもそれを続けられたっていうのがすごく大きかったです」

――韓国の選手たちと対戦して、新たな気づきはあった?
「考え方というか、日本の野球とは配球が違ったりとか、重きを置いてるポイントが日本とは違っていて、そういうところを感じながらプレーしました」

――どういうところに重きを置いていると感じた?
「韓国は思いきりが良くて、もう初球からどんどんフルスイングを1番から9番までしてきたりとか、こんなところで変化球が来るのかとか、3球勝負できたなとか、日本では感じられないところを感じました」

――野球以外で思い出になったことは?
「K-POPが好きなんですけど、NiziUってグループが好きで、Youtubeのコンテンツで紹介していたお店とか、場所に行ってきました」

――1人で行った?
「みんなと出かけている時に同じ方向にあって、『ちょっと行っていい?』って言って、行かせてもらいました」

――何かグッズを買ったりは?
「ソウルタワーっていうところに行ったら、そこの文化じゃないですけど、南京錠が売ってあって、南京錠にお願い事を書いたりするんですけど、自分はしなかったんですけど、NiziUのメンバーがつけた南京錠を見に行ったりとか、所属している会社を見に行ったりとかしました」

――会えないかなと期待した?
「会うとかはなかったですけど、そういう機会じゃないと行けないので、ファンの人がPayPayドームに見に行ってるみたいなもんですよ。自分もそんな感覚で行きました。同じ空気吸えたら的な(笑)」

(飯田航平 / Kohei Iida)