リチャードの昇格に感化「それが2軍選手の辛いとこ」松山2軍監督コメント全文

ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】
ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】

8回裏に追いつくも…広島に惜敗

 ソフトバンクの2軍は30日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦に4-5で敗れた。先発した三浦瑞樹投手が8回を投げて4失点。4-4の同点とした9回に登板した渡邊佑樹投手が、中村奨成外野手にソロを浴びてこれが決勝点となった。打線では「1番・左翼」で2軍戦初出場となった重松凱人外野手が2安打と活躍。嶺井博希捕手と井上朋也内野手も2安打を放ったが、勝利には結び付かなかった。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――三浦投手をどう評価する?
「どうやろうね。良いか悪いかはちょっとね……。良いところもあったし、もったいないところもあったし、もうちょっとやれたんじゃないかなっていうところはあります」

――良かったのはどのようなところ?
「良いところは、丁寧にボールを低めに投げていて、ゴロの打球も多かったし、そういう意味では良かったですよね。ただ、勝負どころでの1球というか、ツメの甘さというか、勝負には最後のツメが大事。そこでしょうね。野手のエラーがあったんで、そこから彼はリズムを崩してしまったので、あのミスが痛かったですけどね、イヒネのエラーが。アウト1個取れていれば、もうちょっと楽にはいけたんですけどね」

――三浦投手は今季2軍で初失点。
「いつかは点は取られるので。2軍という場所なので、点を取られないことはいいことですけど、それ以上に中身の方が大事だと思う。0点イコール全てがいいのかって言われたら、そこが全てではない部分もある」

――失点後の無死二塁を切り抜けたことは評価できる?
「今年のピッチャー陣は、そういう部分をよく踏ん張ってくれてるのでね。そういう部分では成長していけるというか。苦しいですけど、そういうところを粘っていけるピッチャーにならないと。1軍で投げていけば、もっと苦しい場面がたくさん出てくるし、そこで粘れるピッチャーになってほしいです」

――重松選手が2軍初出場で2安打。
「よかったですね。本当に思いっきりよくやってくれたので、それは続けてほしいですね」

――1番打者として起用した意図は?
「行くなら1番でしょ、みたいな(笑)バッティングの状態がいいとも聞いてましたし、足も速いとも聞いていたので。4番はちょっとないでしょ?(笑)」

――重松選手をどう評価する?
「思い切りもよく、ボールに食らいついていく姿とかを見てると、期待をしてしまうというか。楽しみですよね」

――3軍からの推薦があっての2軍昇格?
「3軍で成績を残しているので、そういう推薦もあって。その期待に応えてくれた」

――嶺井選手の活躍も目立った。
「そうですね、みんな期待には応えてくれている。勝った負けたっていうのは、当然、僕の責任ではあるんですけど、ピッチャーも野手も個々がそれなりに期待に応えてくれているので、チーム的にはいい状態ではあると思うんですけどね」

――リチャード選手が1軍昇格。右打者が刺激を受けていた。
「なかなか少ないチャンスですけど、今は本当に1軍の選手の状態がいいので。その少ないチャンスを生かすためには、いつも言うように、いい成績を出すことを続けていくしかないです。それが2軍選手の辛いところではあるんですけど、でも、それに負けてるようじゃ、やっぱり1軍には上がっていけないので」

(飯田航平 / Kohei Iida)