「すごいです」を5回リピート…柳田悠岐のコメント全文 緊張の連続に「この生活太らん」

サヨナラ勝ちを収め、歓喜のソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】
サヨナラ勝ちを収め、歓喜のソフトバンクナイン【写真:荒川祐史】

2点差をひっくり返す2号3ラン…世間はGWも「僕は毎日仕事している」

 ソフトバンクは29日、西武戦(みずほPayPayドーム福岡)で5-4でサヨナラ勝利した。9回2死一、二塁から柳田悠岐外野手が右中間テラスに2号逆転サヨナラ3ランを放った。ヒーローインタビューも含めた試合後のコメントの全文は以下の通り。「すごいです」と5回、繰り返すほどに大興奮したのは、仲田慶介内野手のプロ初安打だった。「あるっすあるっす」「あれはえらい古い」。興奮冷めやらぬギータのコメントを、ご覧ください。

(ヒーローインタビュー)

――満員御礼の中でのサヨナラ勝ち。
「本当に奇跡が起きたので、その奇跡を(ファンが)目の当たりにして、羨ましいです」

――どういう心境で打席入った。
「絶対繋げるというというか。次に拓也(甲斐)がいましたので、とにかく繋げようと思っていました」

――手応えは。
「軽打したんですけど、芯に当たったので良かったです」

――今季はつなぐ意識が強く感じられる。
「その通りで、後ろにいい打者がいるので、なんとか次に繋げようという気持ちでやってます」

――感触は。
「芯だったので。すごくいい感触でしたし、皆さんの歓声のおかげでギリギリ入ってくれました。ありがとうございます」

――球団が福岡に移転して2500勝の節目。
「歴代の素晴らしい先輩方が積み上げられた記録なので。これから3000勝、3500勝ってなるときに、僕も生きて見たいなと思います」

――今季初の6連勝。
「本当ミラクルが続いているというか、いい流れで来てますので。これからも隙を見せずに戦っていきたいと思います」

――ここまでのチームの快進撃。どう見ている。
「エグいです。エグいです」

――どこがエグいですか。
「勝っているので。すごいなと思っています」

――ゴールデンウイーク始まったばかり。ファンへ連休の楽しみ方を。
「僕は毎日仕事しているので。楽しみ方を逆に教えてもらいたい。でも野球はやっていますので、ぜひ予定がない方は、野球を見てバカ騒ぎしてください。ありがとうございました!」

(囲み取材)
――これだけ興奮、余韻が残るホームランも久しぶりでは?
「そうですね、久々にこんなに興奮しました。ありがたいです。野球をやっていてよかったです」

――小久保監督も「映画でもクサい」と表現するほど。
「逆転サヨナラだったので、久々に幸せな気持ちになりました」

――打席ではそういう理想の結果を思い描いていた。
「いや、全く。本当に繋ごうと思って、なんとか必死に、ヒットを打ちたいという気持ちで行ったんですけど、たまたま引っかかったので、奇跡です」

――技術的に、軽打をしようとしてホームランになることもある。
「あるっすあるっす。それはあるんですけど、あんな場面ではなかなかないです」

――興奮、余韻というのはいつぶりくらいですか?
「あんまり覚えていないです……」

――2015年5月5日のロッテ戦のサヨナラホームランは?
「あれはえらい古いです!」

――コロナ禍だった2020年7月10日の楽天戦、有観客試合が再開した日は。
「ああ、あの時も喜んでいましたね。何本かあるんですけど、その何本かに入ります」

――感触としては十分だった。
「ワンチャン(ス)、入るかなっていうか、芯付近に当たったので、あとは『入ってくれ』って気持ちでした」

――7回2死満塁でも、三ゴロを相手が失策した。自分に繋いでくれるチームメートに、感謝の思い。
「あの場面は打てなかったですけど、チャンスは今日何個かあって打てなかったので、なんとか繋ぎたいという思いでした」

――後ろに甲斐選手がいる状況はなかなかない。
「いやいや、昨日もホームランを打っていますし、状態いいと思うので、なんとか繋ごうと。繋いだら何が起きるかわからないと思って、そういう気持ちで行きました」

――今年は後ろにいるバッターがいる中で四球も選べている。出塁率も高い数字が残っている。
「練習、たくさんしているので。いい状態になっているのかなと。日頃、井出(竜也外野守備走塁兼作戦コーチ)さんとか、打撃コーチの村上(隆行)さん、村松(有人)さん、コーチの方々にお尻を叩いてもらっているというか、そういう感じなので。首脳陣の方々のおかげかなと思います」

――球団としての節目の勝利ということに関しては。柳田選手が打ったこともふさわしい。
「いや、ふさわしいとかはないと思うんですけど、今まで積み上げられた先輩方の数字だと思うので、これから1勝ずつ積み上げたいと思います」

――仲田慶介選手が初安打を記録した。
「すごいですよ、すごいです。マジですごいです。あれほんますごいです。しかもそんな打席に立っていなくて、打席の間隔も空いていきなり一流の高橋投手からああやって粘ってヒットを打つのは本当にすごいです」

――開幕から1か月が立って、右翼守備にも就き続けている。
「守備でも貢献したいという気持ちで日々を過ごしていますので、怪我なくやりたいなと思っています」

――コンディションに苦しんだ年もあったが、今年はすごく良好。
「しっかりと自分にムチを打ってやっています」

――太らないように?
「これは太らんですよ。この生活をしていたら」

――守備をやることで打撃のリズムも違ってくる。
「しっかりいい汗をかいて打席に入れるので、いいんじゃないですか?」

――肌ツヤがいいですね。
「マジすか? 全然食べていないですけどね」

――減らしている?
「減らしていないです。疲れて」

――サヨナラホームランを放ち、ナインがみんな笑顔でホームで待っていた。あの景色はどんな景色だった?
「景色? いやまあ、嬉しそうやなっていう。みんな喜んでくれているなって感じです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)