ソフトバンクの2軍は10日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に9-0で勝利した。この日視察に訪れた小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)は、先発して6回無失点4安打6三振の好投を見せた和田毅投手を評価。また、注目が集まる、ドラフト1位ルーキーの前田悠伍投手の今後のプランについても明かした。小久保監督と倉野コーチのコメント全文は以下の通り。
――本人もこれで勝負できる形ができた、と。
「そうですね」
――今後は登板を重ねていく。
「そうですね。今日1回で、すぐに次は上というのはないですけど、今日ぐらい投げてくれれば十分期待できますね」
――監督としても少しホッとした。
「そうですね、なかなか自分の中で指にかかるようなボールが投げられていない状態が続いていたんで。でも、マメができるってことは、引っかかる球が増えてきた中で、今日は問題なかったみたいなんで」
――若い選手が活発にアピールした。
「去年まで見ていた選手も多いんで、笹川吉康さんとかね。やっぱり今日も話しましたけど、ファームで3割以上打って、初めて1軍で通用する選手になってくると思うので。あのホームランは魅力で、彼の長所でもありますけど、まずしっかりと率を残すことっていうのは松山監督とそういう話をして、本人にもそれを伝えて。あとは井上も状態は良さそうだし、勇とも会いましたし、藤井も最後に投げましたしね」
――ファームに来ることでプラスになることがある。
「基本的にはもうスタメンのメンバーはほぼ固定なんで、なかなかそういう状態では入れ替えが少ないという中で、リチャードとも話はしましたしね。ただ、(対戦が)一巡したら、やっぱり動きがあるかもしれない。それは選手もそこはわかっているでしょうし、僕のいろんなところでの発言も見てるでしょうしね。そういう点で、来て良かったなと思いますね」
――今後も機会があれば来る。
「今日みたいなタイミングの日にちがまたあれば。今日はもう開幕前から決めていたんでね。3月半ばぐらいにはスケジュールしていたんで。また日程見て、ということです」
○倉野コーチ
――和田投手について。
「本人の感覚もそうだし、結果はそこまで考えてはないんですけど、とにかく本人の感覚と、評価はしっかりしたいなと。それがどっちもいいってなれば、1軍の登板も考えていきたいなと思っています」
――ここで登板させると決めるというよりは、投げていく中での状態を見ながらになる?
「そうですね。逆算はしてないですね」
――その中で今日の登板は一歩踏み出せるものになった?
「そうですね。かなり前進したんじゃないかなと思いますね。元々回避する前から少しこう見えてきてはいたので、状態が上向くっていうのも見えてきてはいた中でのアクシデントだったので。少し安心したっていうのはありますね、僕も」
――1軍の先発ピッチャーは揃ってるがそれとは関係なく、和田投手は和田投手の調整を続けていく?
「もちろん。1軍の投手の兼ね合いとかは今は考える必要なくて、とにかくパフォーマンスを上げることだけに集中してほしいっていうだけですね」
――状態を上げるためにはどこが課題になる?
「細かい精度であったり、出力に関しては、多分またさらに上がるので。ようやくここまで来れたので、ここから落ちることなく行きそうな気はしますけどね。だからあとは細かい精度というところはやっぱありますよね」
――これから1軍についていって、週に1回ぐらい2軍に投げに来る?
「そうですね。今のところはそういう風には考えてます」
――中6日にこだわらず、タイミングを見ながらになる?
「基本、中6日では行きたいなと思ってるんですけど、来週試合がないので、2軍に。だからそこは当然伸びますけど」
――3軍、4軍での登板はなくて、基本は2軍になる?
「考えてはないです。しかも3軍は韓国遠征なんで、さすがに韓国行って投げるってことはないんで」
――次は広島戦での登板になる?
「そうですね、そこは一応予定はしてます」
――前田悠伍投手の実戦登板の予定は?
「来週末を考えています」
――何曜日?
「それはまだちょっと言えないですけど。まだ変わる可能性があるので」
――順調にキャンプからここまできているという判断?
「プログラム通りというか、順調に進んでますね。後退することなく進んでますね」
――藤井投手の投球を見てどう感じた?
「課題のフォークも決まる球もあったし、まだ100パーセントというわけではないですけど、表情を見てもすっきりした顔をしてたので、この期間がとてもいい期間になるんじゃないかなと思います」
――フォームのバランスも良くなってきた?
「実は良くはなってきてた矢先というか、結果がああいう形でしたので。ここは1回、しっかり調整っていうふうにはなりましたけど」
――前田悠投手のスタートは2軍から?
「スタートどこというよりは、デビュー戦は2軍戦を考えております」