ソフトバンクの2軍は9日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に3-8で敗れ、4連敗となった。先発の大山凌投手が7三振を奪いながらも6回6安打6失点。打線は10安打を放ちながらも、3得点に終わった。牧原巧汰捕手が一時逆転となる2点適時三塁打を放つなど2安打2打点、廣瀨隆太内野手、井上朋也内野手も2安打を放った。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。
「1軍は今、きちっと送るべきところはちゃんと送って、そのあと得点っていう流れになってる。やっぱりみんながやるべき仕事をきちんとこなせてるというか。打つ打たないというのはね、3割打てばすごいバッターなので。やっぱり守備とか走塁とかバントというのは9割5分以上できて当たり前のところなので、それは選手たちにも伝えてるんですけどね。そこをしっかりできるように」
――開幕したばかりですが、ウエスタン・リーグの打撃ランキングの上位5人にホークスが3人。
「おおー。それがなかなか(点に)結びつかないね。あとはピッチャーが頑張ってる時に野手が打てなかったり、この前の週末もそうでしたけど。逆に、いい投手から打てていない部分もあるので。ヒットの数だけとかじゃなくて、どういう投手から打てているのかっていうことも、1軍に行く行かないとなってくると、同じ打率でも中身も僕らは見ていく。内容であったり、そこでしょうね」
――牧原巧選手が今日は2安打2打点。
「これでやっと(ヒットが)3本目でしょ。打てたことによって、次からが大事ですよね。その内容がこの先どう続いていくかって。プロ野球ってのは毎日野球していくわけで、今日は打ったけど、明日打てないというのはね。プロ野球はアベレージがどうしても必要とされるというか、悪い時でもなんとかヒットにしていくとかっていうことが本当に大事になってくるので。自分の状態のいい時だけ抑えられるとか打てるっていうのは、それはまだ本当の力じゃない」
――牧原巧選手や石塚選手は打撃を活かすためにDHや外野で起用していく?
「はい。彼らはバッティングで勝負していける選手。打撃でチャンスを与えるためには、キャッチャーだけではなかなかチャンスを与えられない、打席を与えられないので」
――中村亮太投手は37番のユニホームで登板(ランドリー会社の手配ミスで返ってきていなかった)。
「今日はボールも良かったですよ。今日くらいのピッチングを1点差であろうが、2点差であろうが、僅差の試合でもできるようになればね。ああいう気持ちで、ああいうスタイルで投げてくれれば、抑えられると思うんです。でも、彼も一緒でこれを続けていかないと。それが難しいんですけど。みんな簡単に思うんですけど、やっぱり同じ成績を続けるっていうのはほんとに難しいことなので」
――廣瀨選手は4試合連続安打。
「名古屋の試合ぐらいから、反対方向にヒットも打つようになってきた。それまではちょっと強引なバッティングが目立っていた。それが名古屋ぐらいから、センターから反対方向にっていうような形が出てきたので。そういう気持ちで強引にならず打っていけば、打率も上がってくると思います」
――佐藤宏樹投手も今季の2軍公式戦初登板。
「そうですね、キャンプからずっと見てますけど、今日は思ったより良かったですよね。もともと彼の課題は制球力というところなんで。四球も少なく、ボールもある程度ゾーンの方にまとまって来たので。ボール自体は力はありますから、ストライクゾーンで勝負していければ、なんとか抑えれていくとは思うんですけどね」
――大山投手は全体的に点を取られている印象。
「やっぱりボールが高く浮いてる時って、本当に捉えられている。低めにボールを丁寧に、変化球もしっかり低めに丁寧に投げられているときは、やっぱり抑えられているんで。そこの幅がまだちょっとあるなっていう感じはしますね。トータル的には、ボールも強いし良いんですけど、自分のボール以上のパワーを持った選手たちが相手に来て、高めに抜けてしまうと、持っていかれてしまう。彼もプロ野球に入って、今までアマチュアではあんなホームラン打たれたこともないだろうし、そこは勉強というか、やっぱり高めに抜けてしまうと1球で終わっちゃうっていうことを知ってくれれば」
――風の影響か笹川選手は左翼でミスもあった。
「風は当然あるし、ただ、さっき言ったように守備はやって当たり前なので。そこのミスであったり、集中力であったり、この前のリチャードじゃないですけど、もうやって当たり前なので。それができないのなら、このプロ野球っていう世界で試合に出ていく回数が減ってしまうというか、チャンスが減っていきますよね。しっかりと守ることがまずは大事なので、守れないと試合に出られない。不安がある選手っていうのは、1軍の試合では使えない」
「あそこに飛んだら安心とか言ってもらえて初めてチャンスが回ってくる。それをしっかりとやっていかないと。(笹川の)セーフティバントは本当に良かったですね。足も速いし、ああいうことが出来れば、すごい武器になると思うんですよね。相手にとっては本当に嫌なセーフティバントだった。もっと相手の嫌なことを出来る選手になってほしい。横綱野球で出来るのは柳田選手くらいじゃないですか(笑)? でも、柳田選手でも1軍で必死にやってるわけですから、2軍の選手なんかはもっと本当に必死になって、当てにいくとかミートしにいくというか、そういう気持ちが必要かもわからないですよね」