ソフトバンクの2軍は2日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦に6-5で勝利した。先発したドラフト6位ルーキーの大山凌投手は6回7安打3失点。初回に先制を許すも、2回にリチャード内野手が左越えのソロを放つと、続く井上朋也内野手と嶺井博希捕手の二塁打で逆転した。井上はこの日3安打の活躍だった。試合後の松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。
――リチャード選手に待望の一発。
「今日は本当によかったですよね。バッターボックスでの姿勢であったり、構える姿勢であったり、いつもとは違うと感じ取れました」
――特打の成果が出ている。
「そうですよね、バッティングコーチといろんなことを取り組んで、なんか今日はちょっといいねって(思った)。ヒットはホームランだけでしたけど、凡退してもバッターボックスの中の雰囲気が良かったなって思います」
――リチャード選手は守備で好プレーもあった。
「最初にエラーしてましたよね。あれで終わるんですよ。あんな(好プレーは)遅いです。これが1軍のゲームならどうなるって話で、あの1点で負けたら……。後から取り返すってことは大事ですけど、初回にあんなミスをしているようじゃね。もう1番、頭に来た守備ですよね、あれが。だって、ピッチャーは立ち上がりで(失策がなければ)ダブルプレーで終わっているので。あそこの集中力であったり、あんなところでミスしてるようじゃ、1軍で試合できないですよ。後の祭りです」
――初回の点数が大きいと言われていた中でのエラーだった。
「向こうも大きいですよね。立ち上がりが不安なピッチャーに対して、あそこでゲッツーで終わってあげれば、(投手は)もうずっと調子が上がったかもしれないのでね。それを彼が足を引っ張った。ピッチャーに本当に申し訳ないですね、あれは」
――先発の大山投手をどう見た?
「間隔がちょっと空いていたのもありますけど、ちょっとボールがばらついてるなとは思いました。ボールは高いですよね、やっぱり」
――内野ゴロも多く打たせていた。
「彼のピッチャーとしてのタイプで言うと……。ストライクゾーンに近いところのボールはあるとは思うんですけど、明らかにボールになる球だとか、高めに抜けるボールだとか、そういうのがたくさん出るようでは、1軍でやるという目標がある以上は、それじゃしんどいですよね。2軍で結果的に抑えたとはいえ、それが1軍で通用するのかってなった時に、やっぱり1軍で通用できるピッチングをしてもらいたいですよね」
――長谷川投手が復帰戦だった。
「あんなもんですよ。あれぐらいは」
――渡邊佑投手が良い投球をした。
「そうですね、安定していますよね。彼はベンチから見ていてもボールはしっかりと低いところに集めてくれるし、横から見ていて安定感があるんですよね。ボールがばらつかないので、ほぼ膝の高さにボールが来るし、それを見ていると連打されることもないだろうし。1個のボールだけを見て僕らが評価しているわけではないので。低めの膝(付近)にどれだけボールを投げれるかっていうところが、ピッチャーの生命線であると思うし、それができているピッチャーは、結果も出てますし、安心感もあるってことですね」
――柳町選手は代打で安打を放った。
「彼はそれなりに状態もいいし、あそこで打ってくれるので。ランナーを置いて、あそこで打つのは難しいことですけど、彼は今、簡単に打ってくれるので、助かりますよね」
――連勝する度に試合前の声出しの人数が増えている。
「みんな大変じゃない?(笑)選手が」
――監督やコーチもすることになる?
「いや、そこまでいったら15連勝ぐらいせなあかん。 10連勝ぐらいしたらコーチも入れるんじゃない? 僕は20連勝ぐらいしないと入れないですからね(笑)20連勝ぐらいしたら当然僕も(声出しを)やりますよ。20連勝ぐらいいけばやるしかないですよね(笑)」