本拠地・PayPayドームで投手練習…体調不良で離脱していた長谷川威展が参加
ソフトバンクは1日、PayPayドームで投手練習を行った。有原航平投手、石川柊太投手、大津亮介投手、大関友久投手、東浜巨投手、和田毅投手、長谷川威展投手が参加した。練習後、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。オープン戦で防御率0.00、開幕1軍入りが決定的だったが直前で体調不良で離脱した長谷川についても言及。また、左中指のマメの影響で開幕ローテーションから外れた和田の今後についても、具体的に話した。約8分間の取材、コメントの全文は以下の通り。
――投手がブルペンではなくマウンドで投げる練習をしていた。気になるところがあったのか。
「いやいや、ないです。最後のマウンドの傾斜とか硬さの確認です」
――和田投手もマウンドから力強い球を投げていた。回復には向かっている。
「回復、そうですね。マメのところが問題があって、そこは投げながらですね」
――ファームで今後、投げる日程なども決まっている?
「早ければ来週投げるかなという感じですけど、まずは今週のブルペンでしっかりと投げられるということが条件になってきます」
――来週以降になる。
「そうですね。早くて来週です」
――そこで良い内容を見せてくれたら、また1軍合流も考える。
「そうですね、はい」
――長谷川投手が2日の2軍戦で登板する見込み。そこで内容が良ければ、判断材料になる。
「どこか故障したわけではない。体調不良だったので、それが回復すれば戦力になりますし。明日の状態はしっかりと確認しないといけないというのはあるので、必ずしも明日投げてすぐ1軍ってなるかどうかはわからないです」
――先日は、投手の左右はあまり気にはしていないと話していたが、ブルペンにサウスポーを置きたい考えもある。
「まあ、右、左もなきにしもあらずですけど、長谷川の場合は別に左だからと言って(1軍に)入れているわけではなくて、1軍で抑えられるレベルだと、そういう評価を彼が作った、見せたわけですから。そういう意味で、左右は関係なく戦力だと僕は思っています」
――2日のロッテ戦(PayPayドーム)は大関友久投手が先発する。調整を見て、感じたことは。
「順調ですね。大関に関しては何回も言いますけど、どんな条件、環境でも対応できるタフさがあるので。そういうところでは、調整自体はしっかりとその日に合わせられると思っています。心配はしていないです」
――今すぐということはなくとも、今後は2軍と入れ替えをすることが必ずある。疲れや調子、倉野コーチの中で基準にしたいことは。
「1つではないですよ。今言った条件っていうのは総合的に見て、でしょうけど。純粋に抑えられるかどうかのレベル。それが1番の基準にはなります」
――1軍のマウンドのパフォーマンスが基準。
「それ以外にありません。ブルペンで評価することは一切ないですし、ブルペンとマウンドは投手によって全く変わるので。僕はあまりブルペンは信用していないというか、評価の対象にはしません。なんとなく『調子が良さそう』とか、ぼんやりしたものは自分の中でありますけど、評価はしないですね」
――和田投手は、投げながらマメを固めていく。
「そうですね。どうしてもその作業は必要になります」
――投げて、間隔を空けて、投げてという作業。
「どれくらい空けるのかはわからないですけど、状態次第です。本来はキャンプの時にできないといけなかったもの(マメ)が、色々と調整遅れというか、崩れた部分があったので、それができなかった部分はあります」
――今週は6試合で、来週と再来週は5試合。軸になる先発投手は、曜日を固めていく。
「色々と考えていますけど。例えば変則日程だからと言って、全員を無茶苦茶にイジるつもりはないです。ある程度『ここは動かさずに』っていうのはあります」
――練習前に選手を集めて話をしていたが、どんな話を?
「開幕戦の時にミーティングにいなかったメンバーなんです。有原以外。有原は聞くのが2回目になってしまったんですけど、開幕戦の時に投手陣全体に伝えたいことを。それを聞いていないメンバーだったので、もう1回言っておきたかったので『今年1年、こうしようね』ということは話しました」
――開幕カードを終えて、未登板の投手は早めに投げさせたい。
「そういう気持ちはありますけど、ただ投げさせるためだけに展開を度外視するっていうオープン戦みたいなことはできない。もちろん勝ちに行く中で最善の選択をしていきたいと思っています。ただ気持ちとしては、選手は早く1試合経験するのとしないのとでは精神的なところでも変わってくると思う。それは自分も選手の時に経験したので、なるべく早くとは思っています。ただ展開がありますので」
――和田投手に関しては、ある程度投げられるようになってから試合で投げさせるのか、短いイニングでも復帰させるのか、どのようなプランですか。
「特には。球数はあまり気にしていないというか、大体100球くらいは投げられるものはできているので、あまり球数の問題、イニングの問題はないです。指の状態が一番です」
――投げられるなら、早めにファームで実戦登板を経験してもらう。
「なるべく早くっていうことは話し合っています。その中でですね」
――すでにブルペン投球は再開している?
「今週からです」
――藤井皓哉投手の状態はいかがですか?
「100%ではないというのは当然、本人はそうだし僕らも感じています。その辺は経験者ではありますから、ある程度信頼をして送り出している。シーズン、良い時ばかりではないので。それがたまたまこの時期にきたのか、どうかというところはありますけど、そんなに心配はしていないです。だけど、こういう状態になったのはなんでなのかは分析しておかないといけない。その要因は明確にして、明日本人と話をするつもりではいます。ただ試合に関しては信頼していますので、何ら変わりはないですね。微調整みたいなものです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)