開幕戦、独特の緊張…唯一人「いつも通り」だった選手 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

7回2死一、三塁で有原航平から松本裕樹にリリーフ「あそこがいっぱい」

 ソフトバンクは29日、オリックスとの開幕戦(京セラ)を迎え、3-1で勝利した。同点の7回、先頭の山川穂高内野手が右中間に決勝の1号ソロを放った。先発の有原航平投手も6回2/3を1失点の好投で、ホークスでは初となった開幕投手の大役を果たしてみせた。小久保裕紀監督にとってもこれが監督初勝利。試合後、取材に応じた。コメントの全文は以下の通り。

――理想的な勝ち方だった。
「本当、開幕戦の独特の緊張感がある中で投手陣も含めて、みんないい仕事をしてくれましたよね。なかなか思う通りにね、これで行こうという形があってもそう、うまくはいかないんですけど。松本(裕樹投手)の登板から、藤井(皓哉投手)もね、開幕戦の独特の緊張でね、いつもとは違いましたけど。いつも通りだったのはオスナ(ロベルト・オスナ投手)くらいじゃないですか」

――有原投手も試合を作った。
「100球くらいまではいけるという中の話で、あそこはセデーニョのあの粘られ方で(交代を決断した)。点を取られていたら西川から代える予定で、取られていなかったら西川まで勝負させるつもりだったんですけど。あそこが、いっぱいいっぱいかなという判断でした」

――初回に失点するも、その後もすぐに切り替えていた。
「いやいや、素晴らしいです。初回に1点取られた後に次のバッターの初球に155キロくらい出ていましたけど、そういうスイッチのね。『これ以上、初回の失点はダメだ』っていうスイッチの入れ方とか。本当にいいところが出ましたね」

――山川選手はさすがの1発だった。
「プラン的には、宮城からは取れても2点かなと思っていた。その2点目がああいう形で勝ち越しホームランでしたね。その後も繋がって、四球から繋がってもう1点取れたのが大きかったですね。あれが1点だと苦しかったと思います」

――試合前は「いつも通り」と話していましたが、試合が始まっていく中で独特の緊張感はありましたか。
「ありますあります。それが“生きている”って感じじゃないですか」

――ウイニングボールを受け取った。
「いっぱいありますけど大事にします」

――特別なものになった。
「それはそうです」

――9回2死に飛球を捕球した、山川選手から受け取った。
「そうそう、最後にね」

――今宮健太選手も、初回1死に三塁打でチャンスを作った。
「宮城との相性がいいので」

(竹村岳 / Gaku Takemura)