見て取れる佐藤直樹の“変化” 2本の適時打…松山秀明2軍監督の賛辞「打つと思った」

ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】
ソフトバンク・松山秀明2軍監督【写真:飯田航平】

5点ビハインドも逆転勝ちで今季初白星

 ソフトバンクの2軍は17日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの中日戦に6-5で勝利した。4点を追う6回2死から打線が繋がり、一挙に5点を奪って逆転。柳町達外野手が4安打2打点、佐藤直樹外野手が3安打3打点の活躍を見せた。今季初白星を挙げた松山秀明2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――ナイスゲームだった。
「後半はナイスゲームですね。前半はイライラしましたけど」

――連打を浴びた場面ですか?
「いや、そうではなくて、今日の根尾くんのピッチングは調子もよくなかったと思うので、その中で得点できなかったのはね。なんかちょっとイライラしたというか、そういう部分ですね」

――初回のチャンスで1本が出なかった。
「そうですね。ボール球に手を出してしまうとか、チャンスでボール球に手を出してしまうと、逆に相手を助けてしまう。前半は本当に相手を助けた、助けにいった試合だったので」

――先発した大山凌投手の評価は。
「ボールが浮いている時はどうしても打たれているというか、それはちょっとある。やっぱりもうちょっとボールを低めに丁寧に投げないと、どうしても力があるバッターを迎えてしまうとやられてしまう」

――試合中に修正できていた?
「言ってもルーキーなのでね(笑)。それが3年も5年もやってるピッチャーなら、僕らも『もうちょっと考えろ』って思いますけど、全てが経験ですからね。これがいい勉強になってくれればいいと思います」

――大山投手はフィールディングもよかった。
「フィールディングは良かったし、すごく反応のいい選手なので。上手いですよね」

――木村光投手は先頭打者の入りが課題に。
「そういうところが本当に命取りになってくる。ただ、木村投手に関しては、今日はやっぱり低めにボールを投げようと、最初からワンバウンドを投げていたので、そこの意識はよかったと思うんですよね。抜けるよりはワンバンを投げている方が、その意識としては強く持ってるんだなっていうことを感じたので、それはひとつ収穫ではあると思いますけどね」

――昨日は10安打ぐらい打ってほしいと話していて、実際は14安打だった。
「そうですね。いや、最初はそうでもなかったんですけどね(笑)。蓋を開けたらこれぐらい打ってくれたというか。良かったです。途中からは粘りもあって、ベンチでも声もよく出て、みんなそれなりに出せるものは出してくれている。あとはちょっとした技術的なこと、考え方、というところが大事になってくると思うんですよね」

――佐藤直選手が2度もチャンスで適時打を打った。
「僕は2回とも行くと思いましたけどね。僕はもう彼が打つとは思ったので」

――それはなぜですか?
「打ちそうでしたよね、雰囲気的に。その前の打席で、あのピッチャーにあれだけ踏み込んでいって。デッドボールも前で見た中で、あれだけ踏み込んでいっていたわけなので。内容的には、あの気持ちがあれば、ここも打つでしょうという気はしていました。あれだけ踏み込んでいって、ボールを捉えに行ってる姿を見ると、やっぱり期待してしまうというか。ああいう気持ちでやっていけばなんとかなる。腰が引けたりしているようじゃ、あの打席でヒットは打てないですよね」

――佐藤直選手の支配下に戻りたいという気持ちが出ていた?
「そうですね。去年は僕が1軍にいたのであれですけど、今まではあんな感じではない部分もあったんですよね。ちょっと淡白なところがあったので、彼は。それが今年はあれだけ向かっていってるっていうのは、気持ちの部分で『なんとかやってやるぞ』という思いが強いとは思うんですよね」

――柳町選手も意地を見せた。
「彼はね、それは当然。今日のピッチャーぐらいなら打ってほしいというか、打てる力もある。ただどうやってコンディション、調子を上げていくかっていうレベルの選手なのでね。いい仕事をしてくれますよね、やっぱり」

(飯田航平 / Kohei Iida)