栗原陵矢は「振れ出している」、牧原大成の「生きる道」とは? 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:藤浦一都】

国内球団の初の対外試合で無失点…小久保監督が評価した選手は

 ソフトバンクは27日、宮崎の生目の杜運動公園で「球春みやざきべースボールゲームズ」を行い、ロッテに4-0で勝利した。7投手を繋いで、ロッテ打線に得点を許さなかった。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。3安打を放った栗原陵矢内野手について「今年一番の状態」と、復調の気配を感じ取っていた。コメントの全文は以下の通り。

――投手が無失点に抑えた。
「そうね。笠谷は相変わらずでしたけど、それ以外の投手は良かったんじゃないですか」

――栗原陵矢選手が3安打。
「一昨日の特打がこの春のキャンプで一番良かった。それは僕の見た感じとあいつの感覚を話したら、一緒だった。今年一番の状態というか、振れ出している印象があった。本人に聞いても『一昨日が一番良かった』と言っていたので、そういう時期に結果がつくと自信につながっていく。やってきたことが間違いじゃないということになるので。1つはエラーでしたけどね(第3打席)」

――打ってもらわないといけない選手に結果が出た。
「彼の場合は、シーズンで20本以上のホームランを打った実績があるんですから。中距離打者としての期待は大きいですね」

――右手首の骨折もあっただけに、一昨日の特打までの姿はらしくない部分もあった。
「術後の状態も含めて、あまり上がってきていない感じはしていたんですけど、あまり今は心配していないです」

――栗原選手が二盗を決めるなど、実戦で積極的な走塁が目立つ。監督から選手に伝えていることは。
「そこはありますけど、言えません」

――6回無死一、二塁では今宮健太選手に犠打をさせた。結果は失敗だったがサインプレーもこれからは出していく。
「別にシチュエーションがなかっただけで、初戦からするつもりでしたよ。どう考えてもあの場面はバントでしょう。だからしました」

――近藤健介選手が2番。打順はコーチ陣に任せていると思うが、1つのオーダーになる。
「まだ僕はそこにはタッチしていない。いろんなことを試してもらっている中で固めていきますけど、まだまだそんな段階ではない」

――紅白戦の時から、二塁の牧原大成選手の守備が光っている。
「球際の強さというか、ヒットかなと思ったのが今日は2つあったんですけど、それをアウトにしている。そこがあるので、奈良原ヘッドが『セカンド牧原がいいんじゃないですか』という意見があった。そこを見越してのことなので」

――オフには面談して、お互いに二塁で勝負する方針を決めた。
「もちろん。今回はグローブ1個しか持ってきていませんよ」

――1つのポジションに対する思いも感じる。
「感じるし、逆にダメなら終わりっていう危機感もあるでしょうし。ダメならユーティリティ(プレーヤー)という逃げ道を無くしているので。それは谷川原しかり、それが彼らにとって生きていく道であることを示していますね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)