ソフトバンクは3日、宮崎の生目の杜運動公園で行っている春季キャンプで第1クール3日目を迎えた。柳田悠岐外野手が練習後に代表取材に応じた。1月18日の自主トレ公開の時よりも短髪にしてキャンプインした舞台裏を明かした。参考にした髪型は、なんと元チームメート。キャンプも第1クールを終えるところで、今の体の状態についても「体作りがメインになる」と言及していた。コメントの全文を掲載する。
――スタンドインの打球も見せていた。
「先ほども言いましたけど、力んでちょっとダメやったんで、これからは状態を上げていきたいなと思います」
――1スイング目から大きな歓声も。
「やっぱりプロ野球やなって感じです」
――キャンプイン前日の1月31日では「あまり注目せず、そっとしておいてくださいというような話もあった。
「そこは継続して、変わらずそういう気持ちでいます」
――その意図としては。
「マイペースでやっていきたいなと思っています」
――ロングティーでも場外があったが、練習の意識は。
「ま、色々ですね。この球はこうやって打とうとか、色々1球1球試しながら、色々考えながらやってます」
――色々なところを詳しく。
「いや、多分話し出したら時間かかるんで」
――山川選手とウォーカー選手のバッティング練習を見てどういう印象だった。
「半端じゃないです」
――それは山川選手?
「いや、ABも。2人ともすごいです。はい」
――どういうところがすごい。
「見たらわかるんじゃないですか、みなさん。素晴らしいと思います」
――ウォーカーとのコミュニケーションは。
「なんて呼ばれてるの? とかそんなところからです」
――それはなんて答えた?
「ABです」
――柳田選手もABと呼ぶ?
「イエス」
――このキャンプ、どういうテーマで、どういう風に過ごしていきたいか。
「やっぱり1年長いので、しっかりとした体作り。自主トレから継続して、体作りがメインになると思いますし、しっかりバットを振って、技術を上げながら、体力をつけてっていう感じですかね」
――目標である「3割30本5盗塁」については。
「もちろん技術も大事ですけど、体力も大事なんで、その両方。怪我しない程度にしっかりと自分を高めていけたらいいなと思います」
(ペン囲み)
――山川選手もウォーカー選手も、技術的にもすごい2人。
「そうですね。回転のかけ方とか、はい、そういうとこすごいなと思いますし、こういう人たちがチームメイトなら頼もしいなという気持ちです」
――山川選手らと会話をすることは。
「いや、そんな話さないですけど、色々、聞いてみたいことがあったら聞いてっていう感じで、ちょくちょく聞いています」
――山川選手とウォーカー選手は刺激になるか。
「いや、やっぱレベルの高いバッターなんで、そういうバッターになんとか食らいついていくじゃないですけど、自分も一緒になっていいバッターを目指して頑張っていきたいです」
――目標の設計値がどんどん自分の中で上がっていくんじゃないか。
「いや、そんなことないですよ。3割30本5盗塁、これはもう目標です」
――キャプテンを退かれたことで、イキイキしているようにも見える。
「正解」
――自分のペースできることは、やっぱり違うか。
「そうですね。それもありますし、本当いい感じです」
――自主トレの時よりも髪が短くなったのは、また気持ちを新たにしたのか。
「いや、全然そんなつもりないです。嘉弥真(新也投手、ヤクルト)みたいにかっこいい男になりたくて『嘉弥真みたいにしてください』って言いました」
(報道陣も笑う)
「いや、マジでマジで(笑)」
――同じ美容室なのか。
「そうです。嘉弥真選手に聞いて、嘉弥真君を切っている人に切ってもらいました」
――ウォーカー選手、山川選手、近藤選手で中軸となるイメージ。柳田選手としても気が楽になるのでは。
「ちょっとわかんないですけど、やってみてどうなるかなって感じです。現時点でわかんないですけど、でも、そういうバッターが周りにいるっていうのは多分、楽だと思います」
――打順は何番が。
「何番でもいいですけど。まあ、5、6番あたり。守備に集中したいです。それだけ守備が大事です」
――ウォーカー選手は、ウォーカー君と呼ぶのか、ABと呼ぶのか。
「ウォーカー君はないです(笑)。ABです」
――ABの由来は?
「アダム……、ぶ、ぶ、ぶなんちゃら、です(笑)」(実際はアダム・ブレッド・ウォーカー)
――この2日間、小久保裕紀監督と話をしたり、声をかけたりは。
「ないです。あいさつぐらいです。おはようございますって」