26日に監督・コーチ会議で春季キャンプの振り分けが決定…仲田「記事で見た」
ソフトバンクは26日、監督・コーチ会議を行い、キャンプメンバーの組み分けやキャンプの方針などを決めた。育成選手でA組に入ったのは中村亮太投手、緒方理貢内野手、川村友斗外野手、仲田慶介外野手の4人。ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で27日に自主トレを行った中村亮、仲田、川村の3選手にA組となった心境を取材した。A組入りを自分よりも先に知っていた存在が? 「ここを逃したら終わり」と、燃える思いを語った選手も。一問一答で、3人のコメント全文を掲載する。
・中村亮太投手
――A組であることはどのように知った?
「自分、昨日の(午後)6時とか7時くらいまで大阪で自主トレをしていたんです。気がついたら姉から連絡があって『A組おめでとう』みたいな電話があって、それで知りました。自分よりも先に家族が知りました」
――不在着信があった。
「そうです。それでかけ直したら『A組だね!』って」
――A組入りをどんなふうに捉えている。
「本当に、自分はチャンスをもらって『やってやろう』という気持ちもありますし、やれることを全力でやる。そんな先を見て、オープン戦で結果を出して開幕に入れるのが理想ですけど、1日1日です。先を見て調整していくんじゃなくて、毎日毎日、今後の自分につながる、成長ができるように日々を全力でやっていきたい。その結果として、いい結果が生まれると思うので、先を見過ぎずに足元を見て、1日1日を過ごしていきたいです」
――A組にいる1秒1秒、一挙手一投足がアピールになる。
「本当に自主トレが充実していたので、自分が変わったところを見てほしいですし。しっかりとそういうところをアピールしていけたら」
――大阪の自主トレは、誰とどんなことを、どんな目的でやっていましたか?
「基本的に同じチームの笠谷(俊介投手)さんと、山本由伸投手が行っているようなジムでやっていました。一緒にはやっていないですけど。だからといって、山本由伸投手の投げ方を真似するわけでもなく、そういうトレーニングをした中で、効率のいい投げ方が見えてきているので、今後どういう成長ができるのか、楽しみな毎日を過ごしていました」
――2023年はウエスタン・リーグでもチームトップの53試合に登板した。中村亮投手の活躍を見てきた小久保裕紀監督が、A組に選んでくれたことはどう受け止める。
「2年目、3年目で合計100試合くらい投げた中で、それでも1軍に定着できないってことは何か自分の中でガラッと変えないといけないと思った。いいものを残しつつ、新しい挑戦をして、自分の引き出しを増やしていかないといけないと思った自主トレでした。今までならウエートをして筋力をつけて、キャンプに臨む形だったのを、ウエートメインではなくて、体の使い方を考えながらやってきた自主トレでした。小久保監督がA組に、去年の成績を見て選んでくれたのも、気持ちを裏切らない調整はしてきたので、頑張っていきたいです」
――お姉さんからの連絡を受けて、中村亮投手はどんなリアクションだったんですか?
「頑張らなきゃなって感じです(笑)。それで喜んでいたら、それで終わってしまうので。いいスタート地点にいられるだけで、そこで活躍して、オープン戦もよくて、開幕っていう段階があるので。気持ちの中では『おっ、ラッキー』って感じでした。
・川村友斗外野手
――A組入りはどうやって知りましたか?
「親からLINEで来ていて、そうなんだって思って」
――どんなLINE?
「『A組だね、頑張ってね』ってLINEでした。『A!?』って、そんな感じです」
――率直にどう受け止めましたか?
「最初から、ガツガツいけるように。この時期にしては動けているので、いい準備ができている。(笹川)吉康とかがリハビリにいるので、復帰するまでにまずはなんとかアピールして。A組でキャンプを終われるようにしたいです」
――どこをアピールしたい?
「全部です。打つことも、守備や走塁も、全部です」
――2軍監督として自分を見ていた小久保新監督が選んでくれたことは。
「僕だけじゃなくて仲田とか緒方さんとかも一緒に上がる。一緒の育成なんですけど、横を見たらダメだと思う。まずは自分のことをしっかりやって、支配下に上がれればいいなって思います……。なんて質問でしたっけ?(笑)」
――監督の期待について、という話です。
「僕が入ってきて2年間、2軍監督は小久保監督だった。ずっと2軍にいたわけじゃないですけど、見てもらっていた。去年の優勝に向かっていくというのを、すごく自分の中では2年間で初めて“チームとして戦っている”って感じがあった。それをなんとしても、1軍で、支配下に上がれるようにやっていきたいなっていうのはあります」
――これまでもチャンスはあったと思うが、A組入りというのもわかりやすいチャンス。
「そうですね。記事でも見たんですけど、今8枠空いていたり、去年はA組の(育成)野手が0人でしたけど、今年は3人入っているので。僕も3年目なので、ここを逃したら終わりくらいの気持ちというか、腹を括ってやっていこうと今年は始めたので、そんな感じです」
――親のLINEで知るというのも、なかなかないですね。
「キャンプのものとかを買いに行って、ちらっと見たらLINEが来ていました」
――どこに、何を買い物に行っていたんですか?
「洗剤とかを普通に(笑)。近くのスーパーに行っているところでした」
――普段からご家族とは連絡は取るんですか?
「何かあったらするくらいです。去年で言ったら、明日から1軍のオープン戦に行くっていう節目でするくらいですね」
・仲田慶介外野手
――キャンプでA組に選ばれた率直な気持ちは。
「しっかりやってきたことを出すだけというか、それだけですね」
――小久保監督にずっと見てもらってきた中で期待もかかる。
「自分ができることをやる。色々思うこともあると思うんですけど、自分ができる準備をしっかりして、今できることをしっかりやる。それだけに集中してしっかりやろうと思います」
――特にアピールしたいところは。
「全部ですね。守備、打撃全部しっかりアピールしたいです」
――A組ということはどうやって知った。
「普通になんか、記事で見ました。あ、自分A組なんだって。正式な連絡って来てるんですかね? メディアの記事で見ました」
――キャンプから近くで見てもらえるのはチャンスが多くなる。
「去年から見ていただいた監督ですし、コーチもいるんで、去年より成長したところをアピールできればと思います」
――初めてのA組でどんなことを思う。
「本当にやってきたことをしっかり出そうというそういう気持ちだけです」
――やってきたことが出せればAに残り続け、支配下までのイメージができるか。
「やっぱり、結果を絶対に残さないといけないと思うんで。準備だけしっかりすること。結果はもうその時の……。結果はこう左右できないとうか、準備までしか自分ではできない。自分で準備できるところはそこまでなので。その時の状況とかにも左右されるんで、それまでの準備をどれだけできるか。準備をしっかりやって、それをしっかり発揮できるように」
――A組はワクワクしているか。
「もうしっかりやってやろうという気持ちだけです」
(取材・竹村岳、飯田航平)