担当スカウトの評価は「即戦力として期待大」
ソフトバンクには来季から新たに15人の戦力が加わる。10月のドラフト会議で指名した支配下7人、育成8人のルーキーたちが、12月4日の新入団選手発表会見でお披露目された。投手が10人、野手が5人。多士済々の顔ぶれを1人ずつ紹介していく。
ドラフト2位で指名されたのは名城大の岩井俊介投手だ。
担当の古澤勝吾アマスカウトが「威力抜群の直球で押し込み、キレのある変化球で打者を仕留める。ストレートの回転数が2780回転と驚異的な数値を叩き出し、力のある真っ直ぐだけでなく、スラーブ、スライダー、フォークでも空振りが奪えるのが持ち味。1年目から先発、中継ぎ、抑えといろいろな位置で即戦力として期待大」と評価する右腕だ。
真っ直ぐの最速は156キロを誇るが、古澤スカウト曰く“変化球投手”だという。最大の武器は右打者が仰け反るほどのスラーブ。それまではスライダーとフォークが主な球種だったが、大学4年春のリーグ戦後に習得すると「空振りだったり、三振が増えた」。秋のリーグ戦では最大の武器になった。
憧れは元ホークスの千賀滉大投手(現メッツ)。「ずっと憧れていましたし、(メジャーに行ってからも)ずっと見ています」。千賀のフォークの握りを参考にしたり、思い入れは強い。ドラフト1位の前田が「41」と“千賀の後継者”となったことで「マジかって思いました」と嫉妬したというほどだ。
趣味は「トレーニング」。キッカケは京都翔英高時代。「ボディビルダーの人たちの体が凄すぎて、格好いいなと思って」。そこから大学進学後も体作りを続け、肉体を磨いてきた。友人たちには「キン肉マン」と呼ばれていたという。
スキー検定2級という意外な特技もある岩井。2人の兄がキッカケとなって野球をはじめ、好きな食べ物は寿司、焼肉、ラーメンだ。「200勝200セーブ」というドデカい目標を掲げる右腕は、ルーキーイヤーから1軍での大活躍が期待される。
(鷹フル編集部)