ソフトバンクは13日、大関友久投手、リチャード内野手、武田翔太投手、田浦文丸投手、松本晴投手がPayPayドームで契約更改交渉に臨んだ。5選手との交渉を終えた後に、三笠杉彦GMが取材に応じた。大関投手が球団に訴えたのは、将来的なメジャーリーグ挑戦の思い。球団としては、どのように受け止めたのでしょうか? 田浦投手は2040万円アップの3000万円アップでサイン。評価した“目に見えない部分”について、三笠GMの目線で解説していただきました。
――大関友久投手がメジャーリーグ挑戦の意思を球団に伝えた。「3年後」と本人は語っていたが、球団としてポスティングシステムを認めない姿勢は変わらないか。
「本人も話しましたけど、我々も昔から、未来永劫ポスティングをしない方針を貫くというわけではありませんので。いろんな昨今の状況を踏まえて、強いチームを作っていくにはどうするのかを考えます。その中で今まではポスティングをしていないということなので、そのスタンスは変わっていないです。変わっていないので、状況に応じて考えていくというスタンスです」
――ポスティングを認めることで、将来的にチームが強くなるビジョンが当てはまれば、方針を変える可能性もある。
「そういうことです」
――田浦投手は「思ったよりも評価してもらった」と話していたが、球団の評価は。
「今年は45試合投げてくれましたし、あとは大関くんとかもそうなんですけど、後半調子を落とすとその印象が残るんですけど1年をトータルで考えた時に、大関くんもそうですし、田浦くんもそうですけど、前半かなりいいピッチングを繰り返してチームを助けてくれたので、そういうところをトータルで評価したということです」
――田浦投手はブルペン待機の回数が一番多かったそうだが、そこも評価となった。
「もともと、査定の中でも評価のポイントの1つに入っています。彼は今年、特に(肩を)作る機会も多かったので、そういうところも大変だったということで考慮しているという話をしました」
――大関投手は背番号も47番となる。
「本人の希望により、ということ。こちらから持ちかけたわけではないです。彼が粋に感じて、左ピッチャーのエースの番号ということでありますので、球団としてもそういう存在になってほしいと思っています」
――リチャード選手に対しても、来季こそはという思いは球団としても強い。
「もうね、ずっと期待していますので、来年も期待したいと思います」
――リチャード選手も松本晴投手も、米国までドライブラインを学びに行ったことが刺激になったと話していた。球団との交渉でも、そのような話はあったのか。
「そうですね。秋のキャンプにはきてもらって、向こうにも行ってもらったんですけど、球団への反応としても大変よかった。そこら辺は、今までは一般的には選手が個人で選ぶということでしたけど、どうしてもある程度、年俸が上がっている選手じゃないと予算的にも大変ということで、球団で負担しました。若い選手が行って経験することが狙いの1つでしたので、フィットしていい経験だったと言ってくれたのは大変嬉しいと思います」
――16歳のデービッド・アルモンテ内野手を獲得した。その経緯については。
「内野で右投げ右打ち。獲得経緯としては、今までも獲ってきているアカデミーの若い子の中でも有望で、かつ日本でのプレーを希望している選手に来てもらうということ。オスーナは外野手でトリプルスリーを目指すような選手ですけど、今回来る選手は内野手で大きいのが打てる選手と期待している。まだ来た選手で花が咲いた選手はいませんけど、育成も含めて、外国人も含めてホークスでのプレーを希望する選手に来てもらうというチャレンジは引き続きやっていきます」
――16歳という若さではあるが、ポジションとしては。
「サードをやったりだとか、基本的には二遊間というよりは、打撃型の選手だと聞いています」