異例の4か月先まで休日決定…1軍選手ほど困る特殊事情 小久保監督が見せた“配慮”

前夜にコーチ陣とミーティングを行い、来春キャンプの方針やスケジュールを決定

 ソフトバンクの小久保裕紀監督が15日、異例の方針を打ち出した。野手が宮崎、投手が筑後で行う秋季キャンプ第4クールの2日目。前夜にコーチ陣と来春キャンプに向けて行った話し合いで「4月1日までの休日を全部決めました」と明らかにした。

 まだ秋季キャンプ中にも関わらず、異例の早さで来年の開幕までの大まかなスケジュールを決めた。前日の練習後にホテルでコーチ陣とミーティングを行い、来春キャンプなどの方針を決定。「絶対に(A組から)外せない選手の確認をしたのと、いつぐらいにどういう練習するっていうスケジュール、4月1日までの休日を全部決めて、11月中にはアプリで選手に送ります」と説明した。

 来年春は柳田悠岐外野手ら主力は全員A組でキャンプインを迎える。B組でのマイペース調整などはさせず「来年は1軍の選手は全員A組ということでいきます。僕が監督に代わったのもあるし、そっちの方がいいだろうっていう話になりました」。主な練習メニューなども決め、紅白戦は第4クールからスタートするという。

 さらには4月1日までの休日を早々に決めたのには指揮官なりの選手への配慮がある。「休日にしかできない予定を入れるじゃないですか。歯医者に行ったり、メンタルトレーニングに行ったり、栄養士さんのところに学びに行ったり、ちょっと離れたところに治療に通ったりとか、いろいろ。そのためには(休日を早く)設定してあげた方が予定を組みやすい。1軍に行けば行くほど、休日にそういう予定を組むんで」。普段、試合が続くとなかなか組めないスケジュールを事前に組みやすくするための考え。こんなところにも“小久保流”は表れているようだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)