谷川原健太が「外野手剥奪」 小久保監督の“想い”…甲斐拓也と「勝負しろ」
今季は甲斐拓也が139試合に出場「十分、拓也に挑戦状を叩きつけても」
逃げ道をなくして、レギュラーへと挑むことになった。ソフトバンクの小久保裕紀新監督が12日、宮崎県の生目の杜運動公園で取材に応じた。来季に9年目を迎える谷川原健太捕手に「外野手剥奪。キャッチャーオンリーで」と、具体的な起用案を明かした。甲斐拓也捕手が今季は139試合に出場した捕手というポジション。起用を限定することで、新たな競争を煽った。
谷川原は今季、61試合に出場。外野手としては31試合、捕手として20試合を経験した。秋季キャンプを過ごしている今、小久保新監督は「キャッチャーで拓也と勝負しろ、ということをしっかりと伝えた。そのためのオフを過ごしてくれ、と。彼のことを考えた時に、都合のいい便利屋で終わらせるのはかわいそう」と語る。
コーチとも意見を擦り合わせて、出した結論だとも言う。「ブロッキングとスローイングは合格ラインだという判断は我々もした。もちろん上げていかないといけないですけど、十分、拓也に挑戦状を叩きつけても……というところ」と、一定のレベルはすでにクリアしていると判断した。谷川原は第4クールから投手陣がキャンプを行っている筑後に合流して、ブルペンで投手の球を受けることになる。
(竹村岳 / Gaku Takemura)