鷹フルでは新企画「スマホの写真、1枚ください」をスタートします。選手のスマートフォンのフォルダに眠っている写真を1枚もらい、その写真について解説していただきます。第5回は谷川原健太選手の登場です。いただいたのは、1年目の写真。同期入団で同級生の茶谷健太選手(ロッテ)、川瀬晃選手とのスリーショットです。初々しい姿で、川瀬選手には谷川原選手も「中学生みたい(笑)」と笑顔でした。2015年のドラフト会議。「衝撃でした」という爆笑の思い出とは?(谷川原健太選手からもらった、プロ1年目に撮影した写真が掲載されています)
――これはどんな写真ですか?
「1年目に、仲良い3人で撮った写真です」
――8年目を終えた今見てみると初々しい。
「この時は別のチームになると思っていなかったですね。茶谷も活躍していますし。いい刺激になります。年を取ったなって感じがします」
――垢抜けましたか?
「垢抜けたかはわからないですけど(笑)。でも、あの時はすごく楽しみだったので。今は、楽しい。あの時は楽しみだったので、どんな生活になっていくのか」
――川瀬選手も、やっぱり初々しいですね。
「中学生みたいなやつですね(笑)」
――茶谷選手とは仲がよかったですか?
「仲良かったです! 大体3人でご飯行ったりしていましたね」
――茶谷選手は2018年オフにホークスを退団して、ロッテで育成契約。移籍はどんなニュースでしたか?
「結構寂しかったですし、衝撃でした。3年か4年か、それくらいだったので。結構早いなって思って、衝撃でした。でもロッテに行って活躍しているので」
――2015年のドラフト会議、支配下で指名された6選手は高校生だった。野手組でも、特に仲がよかったのがこの3人。
「そうですね。誘いやすかったので、一緒に行ったりして」
――どんな経緯で関係は深まりましたか?
「その時はあまり話していないですけど、入寮とかして、一緒に練習していく中で仲良くなった感じですね」
――川瀬選手は、どんな人柄ですか?
「明るくて、こっちを元気にしてくれる存在じゃないですかね」
――茶谷選手は、どんな人柄ですか?
「結構静かに見えて、ふざけるところはふざけますし。根は真面目なんですけど、面白いです。イジったりしたら、イジりがいがあるので」
――2人はなんて呼んでいますか?
「『チャー』と『ひかる』です」
――ご自身はなんて呼ばれていますか?
「タニですね」
――この写真よりも少し前、高校生時代はどんな高校生でしたか?
「野球しかしていなかったので、多分、普通の高校生でした。オフとかも、週に1回もなかったので。ずっと野球でした」
――そんなに厳しい感じだったんですね。
「高校がめっちゃ多いので、愛知は。練習とかばっかりで。月曜日がオフ、とかもなかったんですよね」
――月に1回程度?
「月に1回もないです。毎日練習していました。年末年始が4日くらい休んで」
――360日くらい練習していたんですね。
「はい。雨の日もカッパを着て雨の中を走っていました。当時のコーチの人が厳しかったですね」
――改めて、ドラフト会議の時「同級生ばっかりだ」と思ったのでは。
「それよりも『健太』が3人くらい並んでいたので。そっちに驚きましたね」
――3位が谷川原健太選手、4位が茶谷健太選手、5位が黒瀬健太選手でしたね。
「そうです。黒瀬もいたから(笑)」
――だから茶谷選手も「チャー」と呼ぶんですね。
「そうです。チャーと、クロです。僕はタニで」
――誰も健太と呼ばないんですね(笑)
「はい(笑)。今宮さんがいたので」
――今宮選手が“健太の代表”なんですね。
「そうですそうです。そっち(健太が3人並んだことが)の方が衝撃でした」
(谷川原選手自ら)
「でも、指名された時は、自分が終わったら取材があったので(その後の指名を)見ていなかったんですけど、帰って全員の名前を見た時に『え、3人並んでる』って」
――厳しい世界だからこそ、同級生の存在を刺激にして頑張りたい。
「1年1年が勝負なので、みんな。辞めずに1年でも長くできたらなって思います」