打率.202でも…甲斐に拘った藤本監督 明かす起用の考え「脅かす捕手出てこなかった」
「甲斐が一番疲れている。脅かすキャッチャーが出てこないと甲斐も大変」
今季限りで退任するソフトバンクの藤本博史監督が17日、本拠地PayPayドームで退任会見を行った。会見後に行われた囲み取材ではシーズン中の捕手起用についても言及。130試合で甲斐拓也捕手がスタメンマスクを被ったことについて「甲斐を脅かすキャッチャーが出てこなった」と語った。
今季はDeNAからFAで嶺井博希捕手を獲得し、若い海野隆司捕手や渡邉陸捕手、谷川原健太捕手らとの併用プランも温められていた。だが、143試合を戦い終え、スタメンは嶺井が9試合、谷川原は4試合、海野は0試合。渡邉陸に至っては1軍昇格すらないまま、シーズンが終わった。甲斐は139試合の出場で打率.202、10本塁打だった。
藤本監督は「甲斐はこの2年間よく頑張ってくれたし、甲斐を脅かすキャッチャーっていうところ。それが出てこなかった。嶺井にしても、名前を出しても失礼ですけど、渡邉陸なんかでも2軍で萎んでいる。ブロッキングとかパスボールっていうことで、2軍の試合をずっと見ていたけど、ちょっと多いなこれ、1軍じゃ使えないな、と」と起用が甲斐に偏った理由を説明した。
(鷹フル編集部)