鷹・藤本監督が涙の会見「しんどかった」 任期満了で更新せず…2年連続V逸で退任

退任会見を行ったソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
退任会見を行ったソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

16日のロッテ戦でまさかの大逆転サヨナラ負けを喫して日本一の夢は潰える

 今季限りでの退任が決まったソフトバンクの藤本博史監督が17日、本拠地PayPayドームで退任会見を行った。2022年に2軍監督から昇格する形で指揮官に就任したものの、2年連続でリーグ優勝は果たせず「しんどかった2年とも言えるし、選手が頑張ってくれたので楽しい2年間でもありました。決断というか2年契約だったので、任期満了ということで、試合が終わってから話をしました」と語った。

 藤本監督は工藤公康前監督のあとを受け、2022年から監督に就任。昨季は終盤まで首位に立ちながら、リーグ最終戦で敗れ、オリックスと同率に並ばれて優勝を逃した。クライマックスシリーズでもオリックスに完敗。目標としていたリーグ優勝、日本一奪還を逃す結果となった。

 球団からの大補強というバックアップを受けて、3年ぶりのV奪還を目指した今季だったが、54年ぶりの12連敗を喫するなど、7月以降に急失速。オリックスに大差をつけられて3年連続で優勝を逃した。今季を振り返った指揮官は「ここっていう時にね勝てなかった……」と言葉に詰まって瞳を潤ませ「そういうところですかね……」と語った。

 16日の「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージのロッテ戦で3点リードの延長10回に4点を奪われるまさかの大逆転サヨナラ負け。1勝2敗に終わったCSについては「ああいうプレッシャーの中で選手は頑張ってくれたし、みんな一生懸命、コーチはしっかり準備してくれたし、スタッフも支えてくれたし、結果は仕方なかったかなと思います」と振り返っていた。

(鷹フル編集部)