同級生の印象に連発「なんでも許してくれそう」 同級生会開催の可能性は?
鷹フルがお届けする主力4選手による月イチ連載、周東佑京選手の「9月後編」です。今回のテーマは「同級生、なんて呼んでますか?」です。1995年度の生まれで、周東選手を含めて同級生は8人。「筋肉マン」「クソガキ」など、周東選手の呼び方は個性豊かなものばかり。さらに、元々人見知りな性格も、克服した決定的なきっかけがあったそうです。一問一答形式で、同級生の人柄を語ってもらいました。
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――高橋礼投手は?
「礼ですね」
――同期入団で同級生ですが、どんな人ですか?
「優しいですね。優しいです。なんでも許してくれそうな感じがします。包み込んでくれるような(笑)。(第一印象は)大学の時から(日本)代表でやっているのを見ていたので。“あの高橋礼”って感じでした」
――椎野新投手は?
「椎野は、新(あらた)って呼んでます。仲良いですよ。子どもの話をしたり、いろんな話をします」
――椎野投手も優しい。
「優しいです。あいつもなんでも許してくれそうです」
――古川侑利投手は現役ドラフトを経てチームメートになりましたが。
「古川は『筋肉マン』って呼んでます」
――ファームでは肩幅が広すぎて『冷蔵庫』ってイジられているそうです。
「そうなんですか? 僕は『筋肉マン』ですね。筋肉すごいですし、いつもウエート場にいるので」
――現役ドラフトという珍しい経緯で同級生のチームメートが増えた。
「僕、全然大丈夫なので。同級生だと思ったら普通に話しちゃうので。初対面でも。優しいなって思います、筋肉マンは」
――古川投手って話しますか?
「話しますよ。そんな深い話はまだしたことないですけど」
――周東選手に対してコミュニケーション能力がすごいという口コミがすごく多いです。
「何も考えていないんですよ。普通に話せる状況だったら話しちゃいますね。同級生だから。僕があんまり気をつかわれたくないんですよね、同級生だからとかって。だからこっちも気を使わないで普通に行きますね」
――人見知りしない原点は、ご両親の教えとかですか?
「いやいや、僕最初すごく人見知りでしたよ。こっちに入ってきた時も。知らない間に話せるようになってました」
――東農大オホーツク(北海道)から、福岡のホークスへの入団だった。
「でも海外に行くことも多かったですし、プエルトリコにウインターリーグとかで。話ができないと、どうしようもできないなって思ったんですよね、プエルトリコで」
――日本代表など、他球団の選手と接する機会も多いから。
「いろんな選手と接する機会も多いですしね」
――渡邊佑樹投手はどうですか?
「なんて呼んでるだろ。あんまり会わないので」
――キャンプもA組とB組で離れていて、シーズンも渡邊佑樹投手はファームにいます。話したことありますか?
「話はありますよ。そんな深い話はしていないです。呼び方もナベって呼んだり渡邊って呼んだり、色々です」
――板東投手いわく、不思議な子らしいです。
「そうなんですか? 話してみます」
――リバン・モイネロ投手は?
「ティトです」
――2人ともずっと1軍にいて、話す機会もあるのでは。
「しゃべるのかな。しゃべりますけど何かは覚えていないです。適当です。クソガキです、あいつは」
――イタズラとかされます?
「イタズラはされないです。野手と投手だから。時間帯も違いますし」
――気が合いそうだなとは、個人的に思いましたが。
「ああ、確かに。合いそうですね」
――板東湧梧投手は?
「湧梧です」
――周東選手はJR東日本の練習に参加していたそうですね。
「行きましたけど、僕は覚えていますけど向こうは覚えていないんじゃないですかね。覚えてるのかな」
――板東投手も覚えていましたよ。
「その時はしゃべってないんですよね、確か」
――どんな人ですか?
「優しいです。なんでも許してくれそう」
――みんなその印象なんですね(笑)
「みんな一緒です。なんでも許してくれそう(笑)」
――湧梧と呼ぶのは少し意外でした。
「本当ですか? 板東って呼びづらいじゃないですか。湧梧の方が呼びやすいなって思って。割としゃべりますよ」
――板東投手は周東選手を、憧れるプレースタイルだと言っていました。
「なんでですか?」
――俊足巧打の選手に憧れがあるそうです。
「そうなんですか? 嬉しいですね」
――周東選手は板東投手に対しては、どうですか?
「湧梧ですか? 僕もあんな顔に生まれたかったです(笑)」
――黄色い声援はすごいですか?
「すごいですよ。プロ野球選手ってことを忘れちゃうくらい、かっこいいなって思います」
――キャンプ中はファンとの距離も近いですしね。
「僕の妹も『板東』『板東』って言ってますしね。かっこいいって」
――そうなんですか!?
「言ってます言ってます(笑)」
――最後に、上林誠知外野手は?
「誠知は誠知です」
――唯一の野手の同級生。
「でもお兄ちゃんみたいな感じです。同級生ですけど、同級生感ないし。落ち着いていますし」
――上林選手も周東選手を「年下みたい」だと言っていました。
「真逆な感じですね、僕とは。すごく落ち着いて大人な感じします」
――高橋礼投手と3人で結婚祝いをしたとか。
「そうですそうです、札幌でご飯に連れてってもらいました。誠知と礼が払ってくれたのかな」
――性格は真逆ですか?
「真逆です。黙々といろんなことをやるし。僕はああだこうだ言いながらやるので。疲れた、とか」
――クールで寡黙という印象を持つ人が多いと思いますが。
「僕もそういう感じがしていましたけど、しゃべったらいろんなことをしゃべります。他愛もない話もしますし、その辺にいるお兄ちゃんって感じです。年上感があって、めちゃくちゃいいお兄ちゃんだなって思います」
――1995年生まれはどんな世代ですか?
「どんな世代ですかね? 同級生会とかしたことないので、本当にまとまらないんだと思います。誰も言う人いないし」
――高橋礼投手は「本当はしたい」と言っていました。
「しようっていう話はあるんですけど、キャンプでもしようとなったけど、僕も行けず、誠知が行けず。(同級生の)ピッチャー会になったらしいです。やりたいのはやりたいですけどね。僕もちょうど家族が来ていて行けなかったので」
――周東選手が知る、この選手はこうですよっていう一面などありますか?
「同級生で? 礼も新も、誠知も家が近いくらいですね(笑)」
――それこそ周東選手が同級生会の“幹事”をすれば?
「いや、めんどくさい(笑)。そういうタイプじゃないし。礼がやるべきだと僕は思ってますんで」
――高橋礼投手も幹事には「そういうものじゃない」と言っていました。
「礼がですか? じゃあ誰かにやらせましょうか。先は長いですね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)