1枚の写真が反響を呼んだ。キッカケは、12日にベルーナドームで行われた西武戦後に又吉克樹投手が自身のインスタグラムにアップした写真。柳田悠岐外野手との2ショットで勝利を喜ぶ投稿だったが、この時、柳田が着用していたTシャツに注目が集まった。
柳田がこの時着用していたのが「チームロンゲ」Tシャツ。ロン毛がトレードマークとなっている西武の高橋光成投手が、西武球団に持ち込んだ企画から誕生した「チームロンゲ」グッズの1つで、それをなぜか相手球団の主砲であるギータが着用していたのだから、ホークスファンだけでなくライオンズファンも驚いた。
その翌日には同じく笠谷俊介投手が、このTシャツを着た姿を自身のインスタグラムに投稿した。実は、柳田は「チームロンゲ」Tシャツを5枚購入。1枚は自分で着用していたが、残る4枚はホークス球団内の“ロン毛”たちにプレゼントしていた。その1人が笠谷で、残る3人は川瀬晃内野手、猪本健太郎ブルペンキャッチャー、そして西山道隆マネージャーだった。
柳田はなぜこの「チームロンゲ」Tシャツの購入に至ったのか。自身もTシャツを贈られ、事の顛末を知る猪本ブルペンキャッチャーが明かしてくれた。
「西武3連戦の初戦の日に、ギータさんが『欲しい』って、球団スタッフを通じてライオンズさんにお願いしたんですよ。『買えるだけ買いたい』って言ったらしいんですけど、1番大きなサイズが5枚しか残っていなかったらしくて……。残っていたその5枚を買ったんです」
柳田は高橋とも面識があり、自身も今季はロン毛がトレードマーク。開幕前から髪を伸ばし続け、日々、髪をたなびかせている。同じロン毛をウリにしてる「チームロンゲ」グッズを気に入るのもうなずける。自ら購入して、早速、着用し、チーム内でプレゼントしてしまうところも“ギータらしさ”満載だ。
「チームロンゲ」Tシャツをもらった1人の笠谷は、「めっちゃうれしかったです」と大喜びだった。猪本ブルペンキャッチャーも笑顔で話してくれた。周囲も笑顔にするギータの“思いつき”が生み出した、「チームロンゲ」加入だった。