ソフトバンク、屈辱の「鷹の祭典」8連敗 イベント史上初の全戦全敗が目前に…

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:荒川祐史】

初回無死満塁のチャンスを逃すと、打線は内野ゴロの間に1点を返しただけ

■ロッテ 4ー1 ソフトバンク(29日・PayPayドーム)

 ソフトバンクが「鷹の祭典」8連敗を喫した。29日に本拠地PayPayドームで行われたロッテ戦。初回無死満塁のチャンスを逃すと、先発の大関友久投手が2本のソロを浴びるなど、8回までに4失点。打線は内野ゴロの間に1点を返しただけに終わった。これで今季の「鷹の祭典」は1試合を残して8戦全敗。1勝8敗に終わった昨季から11連敗となった。

 初回に絶好のチャンスを作った。先頭の中村晃外野手から牧原大成内野手、近藤健介外野手と3連打で無死満塁のチャンスを作った。だが、柳田悠岐外野手が空振り三振。続く柳町達外野手が最悪の二ゴロ併殺に倒れ、先制点を奪えなかった。

 先発の大関は3回に和田康士朗外野手にプロ初本塁打となる先制ソロを被弾。4回には巨人から加入した石川慎吾外野手に移籍後初本塁打となるソロを浴びた。6回には山口航輝外野手に右中間への2点適時二塁打を許して、リードを広げられた。

 初回のチャンスを逃した打線はその後も反撃ができなかった。5回には先頭の三森大貴内野手が左前安打で出塁したものの、続く今宮健太内野手の打席で仕掛けたヒットエンドランは成功せず、三ゴロ併殺に終わった。6回には1死二、三塁としたが、柳町の遊ゴロの間に1点を返すのみで、大関を援護できなかった。

 今季の「鷹の祭典」は0勝8敗となり、30日の同戦を残すのみ。2005年に1試合で始まった「鷹の祭典」は、2006年から複数試合が開催されるようになった。そこから全敗を喫した年はなく、史上初の屈辱の「鷹の祭典」全敗が目前に迫ってきた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)