ソフトバンクの2軍は21日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に0-0で引き分けた。9回2死から連続四球でチャンスを作るも得点は奪えず、延長10回も両軍無得点に終わった。投手陣は先発の高橋礼投手が打球直撃で5回途中降板となったが、その後もリリーフ陣が無失点リレー。8回からは藤井皓哉投手、又吉克樹投手、尾形崇斗投手が9者連続三振と圧倒した。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――高橋礼投手は3試合無失点が続いている。
「そうですね、まあファームではずっとあんな感じなので。ランナー溜めてから、前回もそうですけど、満塁とかそのぐらいまでいっても、やっぱり点を与えずに帰ってくる。圧倒してるようなピッチングじゃないですけど、粘り強くランナー三塁まで行ってもホームはやらんというようなね、そういうのが出てますよね」
――もういつ呼ばれてもいい。
「それはずっと変わらない。1軍であの球が投げられれば、それでいいと思いますけど」
――奥村投手は中継ぎでイニング跨ぎ。今後はそういう起用になる?
「あ、いや、次先発ですよ。もう雨とか(中日戦の)中止とかで試合ができていないんで。球数を投げさせないと先発回せないんで、次は来週先発です」
――奥村投手も残り10日間、いろんな思いを持ってやっている。
「まあ、そうですね。道はあるわけですからね」
――支配下へのアピールを込めて中継ぎというわけではない。
「あ、違う違う。先発のために球数を投げさせて。あと、みんなもう中12日とか空いてるんで。この3連戦でなるべく早く投げさせてやりたいんで」
――奥村投手のここまでの投球内容は。
「ま、元々そんな球威で圧倒するようなピッチャーじゃなくて。縦の変化、あとは打たせてしっかり打ちとっていく。礼も一緒ですけど、ランナーは出しますけど、なんとか粘り強く投げるスタイルなんで。それは変わらないと思います。真っ直ぐも今日は、145ぐらいまで出てましたよね」
――藤井投手は明日(22日)に連投テスト。
「明日も投げます。そうです」
――今日見る限りは?
「問題ないですね」
――1軍からは8回という指定がある?
「全然ないです。何回でもいいです、別にどこでも。連投をまずするっていうことで」
――打つ方は4安打と難しかった。
「そうね、村西にずっと同じやり方でやられてますもんね。何回も同じやり方で。でも、作戦というか、今日は送りバントしか出してないですけど、結構、今年は成功率が高いんで。去年の秋からずっと取り組んできたことが、ゲームでは形になっているんじゃないかなと思ってるんで。お膳立てはしたけど、最後の主役が出てないだけなんで。その前の選手たちは、みんなきっちりやっている。今年はほんとバントのミスも少ないと思います」
――ホーキンス選手の1番起用には何か意図が?
「村上コーチに聞いてください。左ピッチャーだからかな? (左の)田嶋だったので、もしそこで いいアピールができたら、あの終盤戦の田嶋が来た時に、みたいなことまで考えてますんで。その意図もあったと思いますよ」
――(6回に)走塁ミスがあった。
「そうね、なんか投げてくるのが見えなくて、球が来てるのを知らんかったみたい」
――ホーキンス選手には何か言われた?
「全然。言わないです。小学生じゃあるまいし、自分でわかるでしょ」
――3軍から緒方選手と水谷選手が上がってきた。緒方選手は内容も良かったのでは。
「そうね。やっぱ3軍と2軍では……。田嶋のカーブやから当たりましたけど、真っ直ぐはちょっと厳しいでしょうね、3軍から来た選手は。(3軍は)真っ直ぐが遅いんで、2軍に来たらほとんど真っ直ぐは空振りです。しょうがないですよ。だって3軍で(試合に)出てしまっているんで。全然球が違うと思います。下で3割7、8分、出塁率4割打っても、2軍で2割いくかどうかぐらいなんで。そのぐらいレベルの差はあると思います。今年見て、はっきり言って、3軍で状態いいからと言って、2軍で打てるかって言ったら、全然そんなことはないなという感じですね」
――難しいですね。
「やっぱり映像をずっと見てても、なかなか今年はちょっと……。特に独立リーグのピッチャーのレベルが今年は低いっていうのを聞いていますんで」
――「iPitch」が役に立ちそう。
「そう思いますね。ドライブラインに行っているんでね、球団の人が。投資するなら回収しないといかんから。それはある程度は球団主導のところでやらないといけないと思いますよ。投資は回収せないかん。アメリカに4人も5人も行かせているわけですから。ノウハウを全部持ってるわけなんで、それで自由にやってくださいって言うのはおかしいでしょ。ある程度、全部僕らが情報聞いて、この『iPitch』を使った練習してくれってのは僕らの仕事なんですけど。中身に関してはR&Dとバッティングコーチに任せてます」