三森は「絶好調で呼んだわけではない」 なぜ上林を抹消?…藤本監督が語る入替の理由

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

ファームでここ5試合、打率.421と上昇気配だった三森だが…

 ソフトバンクは25日、北九州で予定されていた楽天戦が中止になり、本拠地PayPayドームで練習を行った。24日に出場選手登録抹消となった上林誠知外野手に代わって、三森大貴内野手が1軍に昇格。藤本博史監督は三森を含めた起用のイメージなどを語った。

 上林はここまで打率.176。14試合に出場しているものの、スタメンは8試合止まりとなっている。14日の楽天戦で3安打を放つも、その後はスタメンとベンチが日々入れ替わる起用となっていた。一方の三森は開幕1軍を逃してファームで調整を続け、直近5試合では打率.421と上昇気配を漂わせていた。

 指揮官は昇格してきた三森について「好調とは言われていない。最近ちょこちょこヒットが出だした。一応、戦力として考えていますけど、絶好調で呼んだわけではない」と言う。まだまだ状態が上がり切っていない中で、上林の降格と三森の昇格を決断したのはなぜなのか。

「上林が悪すぎるというところでね。もう一回調整して早く上がってきてくれ、と。そういう意味で交代しただけ」と藤本監督は語る。上林の状態が底にあるとの判断が、まず今回の入れ替えの背景にある。直近3試合で6打席5三振と結果が出ていなかったのが1つの理由だという。

 さらにはチーム事情も影響する。現状、外野手は近藤健介外野手が左翼に入り、牧原大成内野手や増田珠内野手、柳町達外野手、周東佑京内野手とスタメン候補が豊富にいる。指揮官は「(三森は)頭からではなくても、足は使えるし、守備の方でも使える。上林も足も守備も使えるけど、彼の場合はスターティングメンバーで出てもらいたい。今の状態ではなかなか、打撃コーチからメンバーが来ても名前が入っていない」。ライバルたちを押しのけて、スタメンに入るだけの状態にはないと首脳陣は見た。

 指揮官はこれまでファームで好調だった選手に関しては即スタメンで起用する考えを示してきた。この日も「三森が頭から出るとか決まっていないよ。徐々にやってくれたらいいんじゃないかな」と言う。23日のロッテ戦のように牧原大を中堅に回すのか、はたまた別の起用プランで臨むのか。26日以降の首脳陣の決断に注目だ。

(鷹フル編集部)