悔し涙を流した正木智也は「葛藤している」 14打席無安打…藤本監督が見る現状

ソフトバンク・正木智也【写真:竹村岳】
ソフトバンク・正木智也【写真:竹村岳】

打線の状態について「悪くはありません」…キーマンに挙げた2人とは

■ソフトバンク ー 日本ハム(11日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは11日、本拠地PayPayドームで日本ハムと対戦する。先発は石川柊太投手。試合前に取材に応じた藤本博史監督は開幕して以降、安打の出ていない正木智也外野手について言及した。9日の西武戦(平和リース)では途中交代となり、ベンチで悔し涙を流していた。指揮官の一問一答は以下の通り。

――9日に死球で途中交代した牧原大選手は。
「元気です。大丈夫です」

――相手先発は池田投手。ブルペンデーとなるよう。
「(ボールを)見ていってもしょうがない。見ていたら終わってしまう。こっちは逆に長いイニングで来ないのがわかっているんやから、もう最初から集中してね。先発で、例えば伊藤大海とかだったら1打席目に凡退しても次があるとか考えられるけど、そうやっているうちに終わってしまう可能性があるんでね。出た投手を潰すくらいでいかないと。最初から集中して、早い回で点を取るつもりでやらないと」

――最近はフライアウトが多い印象。
「そういうのはあんまり。各選手の問題であって、誰もフライを打とうと思って打っているわけじゃない。フライアウトが多いから何か問題があるとかはないです」

――モイネロ投手が合流。
「基本は8回ですね。カーブの制球がどうのこうの言っていたので、そこには津森をつけておこうかなと。今日、明日の場合は1イニングを任せるんじゃなくて、悪かったらすぐに代える。当然投げる時は勝っているわけですからね。この2試合は頭に入れておいてくれってことはモイネロに伝えています」

――万全そうですか。
「まだ万全ではない。カーブの制球がちょっとまだ。球は150キロ出ていますよ。ただ、ちょっと高いので。前回も本人がカーブの制球が悪いからもう1イニングいかせてくれって。ほぼ大丈夫だと思いますけど、この2試合は。いきなり来て1点差のゲームでっていうのは、ちょっとストレスをかけると思うので。悪かったらすぐに代えるというのは言っています」

――打線の状態はどう見ていますか。
「打線の状態は水物ですね。いい投手が来た時はそう簡単に打てないし。でも、山本由伸に対しては2安打しかできなかったけど、去年よりは入りがいいんじゃないかなとは思います。西武の高橋光成は俺が見た中で最高のピッチングしたんじゃないかな。だから打線は水物です。悪くはありません」

――状態が気になる選手は。
「甲斐くんがいいですね! 今宮も上がってきた。だから7、8、9番が打てばすごい打線になる」

――日本ハムの印象は。
「振ってくる若い選手が多い。やっぱりバットを振ってくるので当たったらホームランになる。野球っていうのはホームランで流れが変わってしまうじゃないですか。そういうところは投手陣には気をつけてもらってね。こないだ揃い踏みだったみたいやね」

――正木選手の変化は。
「変化は、変わりないですけど。今は本人が葛藤しているわけですから。悔しい気持ちが強いんじゃないですか。でも結果が出ないとね、本人がやることですから。僕らがやるわけじゃない。そこはしっかりとチャンスだと思って、気楽にやってもらったら」

――石川柊太投手はいい投球を続けている。
「前回は無四球で、いい投球をしてくれていた。1年間やってくれたら当然、2桁は勝てると思うので。本人もそのつもりでやってくれているんじゃないかなと思います」

――今季は球の強さが出ている。
「スピードはあまり変わらない。球は強い感じがするけどね」

――中村晃選手の状態がいい。
「近藤と同じ役割、仕事をしてくれているね。キャンプからは疲れもあったと思うけど。その辺の状態は自分でやっているんじゃないですか」

「1番から6番まではとりあえず、甲斐も今宮も含めてやけど、1年間怪我だけしないように。体調だけを見ながら、どこかで休ませないといけないとは思いながら。柳田、近藤、栗原は間違いなくフルでやってもらわないと困るので。あいつらの休みはDH。そういう使い方をしていこうと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)