板東湧梧は無類の“動物愛好家” 猫、犬、ウサギ…常に動物と寄り添ってきた人生

ソフトバンク・板東湧梧【写真:竹村岳】
ソフトバンク・板東湧梧【写真:竹村岳】

自身のインスタグラムのアイコンは実家の猫…2匹の名前は「ソラとカーヤ」

 動物を愛し、動物に愛されてきた。ソフトバンクの板東湧梧投手の“動物好き”はかなり知られるようになってきた。徳島の実家では犬や猫、ウサギなどを飼い、今は2匹の猫がいる。「触り心地が気持ちいいのと。あと、甘える時はすりすり寄ってきてかわいいじゃないですか。そうじゃない時もあって、甘える時がより際立つよいうか。“ツンデレ”みたいな感じです」と猫への愛情を語る。

 自主トレをともにする先輩、和田毅投手は自身の投球の結果に応じてワクチンを寄付する活動を続けている。板東も「何に貢献したいのか、寄付の話とかは選手会でもあるので。やるならそういうところをやってみたいです」と、将来的に動物に関する社会貢献活動に意欲を示す。まずは自分自身が1軍で居場所を確立することが最優先だが、ここまで思いを込められるルーツは、どんなところにあるのか。

 物心がついた時から、動物と生活してきた。野球をやっていたこともあり、なかなか世話することはできなかったというが「猫だったら、帰ってきたら甘えてくるんです。それがすごく癒しでした」と、疲れた時も力になってくれた。人から譲り受けることが多かった動物たち。触れ合うことも多かったから自然と思い入れも強くなっていった。

 猫だけではない。板東は犬とも人生を歩んできた。思い出を問われると、これまで“家族”になってくれた犬をスラスラと挙げながら、思い入れを込めて振り返った。

「僕が生まれてからで、5代目です。同時に2匹飼ったりもしていたんですけど。もうおじいちゃんだったマリっていう秋田犬が1匹目で、シロっていう雑種が2匹目。次がタロウっていう僕が小さい時に飼い始めた雑種がいて、その次はショコラっていうラブラドールで。今はクロっていう雑種を飼っています。ウサギもけっこういましたよ」

 たくさんの動物と生き、動物を愛する気持ちは培われていった。ネーミングを任されたのはタロウだといい「ウルトラマンタロウにちなんで」と振り返る。姉や母が名付けることも多いようで、現在、実家には「ソラ」と「カーヤ」と名付けられた2匹の猫がいる。「僕の中で猫は常にベタベタじゃないのがまた良くて。あっちの気分もあって、僕の気分とは関係ない」と、気分の波があるところも猫の愛おしさだと言う。

 現在、住んでいるところも“ペット可”だというが、遠征も多いプロ野球選手。「なかなか現実的に考えると厳しいですね……」。いつか飼うことをイメージして今は控えているところだ。責任を持って飼えるようになった時、しっかりと“家族”として迎え入れたい。

(竹村岳 / Gaku Takemura)