“代打”に苦悩「いくところ1個しか」 スタメン固定だから藤本監督が試されるタクト

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

15年ぶり宮崎での白星へ…7日の練習で藤本監督は今宮や上林に指導

 ソフトバンクは8日、西武戦(宮崎)を迎えた。試合前に藤本博史監督が取材に応じた。開幕から5勝1敗で開幕ダッシュに成功した中で、悩みの1つが「代打」。現在のベンチ入りメンバーを踏まえて、その“序列”を語った。また「次のカードから」と、リバン・モイネロ投手の1軍合流も明言した。一問一答は以下の通り。

――久々の宮崎開催。
「久しぶりじゃないよ。2月きていたやん」

――多くのファンが。
「いい試合ができるように頑張ります」

――相手先発の髙橋光成投手の印象は。
「いい球でね、強い球を投げていた。ずっと去年もやってきている投手なので。ある程度データとかもあるし、各個人が狙い球を絞っていけばいいんじゃないですか」

――打順に関しては。
「今日も上林でいきます。打撃コーチの方からね、上林は去年打っている。打っていると言っても、3打数2安打だけどね。そこは優先して、正木はいいところから入ればいいんじゃないかな。明日はエンスやし、明日は正木でいくだろうし。そこで1本でも出たらいい状態でいけると思う」

「(正木にとっては)いきなり去年対戦していない投手だし。これから当たる投手もほぼ対戦していない投手やけど、いいところで正木を使っていこうかなと思っています」

――並びも大きく変わらず。
「打線は変わってないですね。今宮が7番に入るぐらい」

――上林選手は昨日(7日)、マンツーマンで練習をしていたが、どういう意図で。
「元々僕一緒にやってる頃はね、来たときっていうのはイチローを意識してバッティングしているタイプのバッターだったんですよね。前に、ピッチャーに打ちにいきながら壁を作って、ワンバウンドでもセンター前を打ったりする打者。自分から改革していこうと、それが今はちょっとね悪い方向にきているのかなっていうところで」

「もう一回初心に戻ってじゃないけど、この間の山本くんとかね、宇田川くんのフォークボールに、あんな空振りってのはおそらくないと思うんですよ。元々ね、思い切っていくタイプだから、空振りはするんだけど。同じ空振りをね、続けられたらこっちも使いづらくなってくるし、その辺の修正というか。1日でできるかどうかわからんけど、体で思い出してくれたらいいんじゃないかなと思って。その低めの球を拾う練習っていう」

――明日は藤井選手が先発。
「うん」

――東浜選手が昨季の鹿児島での試合の内容がよくなかったから。
「それは関係ない。だって5試合になるから。巨もどっかに入ってくるだろうし。投手コーチが順番をある程度考えて。高橋礼も、投げるところがないから抹消したけど。当分はこの5人で回る形になるんじゃないですか」

――入れ替えもしつつですか。
「中6日じゃなくて中7日になったりね。可能性もあるけど、この5試合はそういう形で回っていくと思います」

――高橋礼選手の補充は。
「モイネロが次のカードからくるでしょう」

――右打者の代打は。
「アストゥディーヨと正木がいるから。今の状態ならアストゥディーヨが先。代打やったらね」

――アストゥディーヨ選手の状態は。
「しっかりバットは振れている。状態が良かったらスターティングメンバーで出るでしょう。今おるメンバーの中で、シミュレーションをやって。代打やったらこれかなというのをやっている。今のところやったらアストゥディーヨが1番手かな」

「大体行くところもね、今の1番からね。今宮はね、結局、こないだ2本打って状態はちょっと良くなっていると思うけど。今宮は守備の方で貢献しているので、なかなか代えることはできない。甲斐拓也も捕手で、今年はリードも変わってきているし。代打いくところは1個しかないよね。今の状態の中ならアストゥディーヨ」

「アストゥディーヨが状態が上がってきたら、当然ガルビスでもそうですけど、守備とか。打つだけじゃないですから、野球は。守るも走るもあるから、それを含めて、じゃあスターティングメンバーって。1つのポジションは世代交代という意味で正木とか、これから若い選手が出てくるかもしれないし。2軍と連携を取ってやっていこうと思っているけど。そこでレギュラーを取ってくれたら」

――今宮選手には昨日、何を伝えた。
「あまり小さくなるなということですね。去年キャリアハイを出して、いい形で今年に入ろうとしている。それが逆に小さくなっていると感じたので。振り上げるのはダメだけど、小さくなるなということです」

(竹村岳 / Gaku Takemura)