育成ドラ2山下恭吾とオリ開幕投手の“深い”間柄 夢見る1軍での対戦「僕が上がるだけ」
オリックスで1軍未登板で開幕投手を託された山下舜平太は福岡大大濠高の2歳上の先輩
ソフトバンクの育成ドラフト2巡目ルーキー山下恭吾内野手が、鮮烈デビューを飾った”先輩”に続こうとしている。地元の名門・福岡大大濠高出身の山下は、安定した守備力が自慢の内野手。中学時代には野球日本代表「侍ジャパン」U-15代表としてBFAアジア選手権に出場し、遊撃手部門でベストナインを獲得した。3軍戦、4軍戦で実戦経験を積みながら、プロ1年目を過ごしている。
そんな山下恭は、同高出身で同姓のオリックス・山下舜平大投手から刺激を受けている。昨季まで1軍未経験ながら、3月31日の西武との開幕戦で開幕投手を務めた山下舜。「1軍初登板が開幕投手」というのは、新人と外国人を除けば2リーグ制以降初という快挙だった。初勝利こそ逃したが、6回途中1失点の堂々たる投球に最速157キロをマークするなど鮮烈デビューを飾った。
山下舜が同高3年生の時に、山下恭は1年生。当時から仲が良く、開幕戦前にもLINEのやり取りをした。「まず僕から連絡したんです。『開幕投手えぐいな』って(笑)」。2歳上の先輩に対して“タメ口”が混ざるほどの間柄で、親しみを込めて「ぺーさん」と呼んでいるそう。登板後もLINEを送り、先輩を労った。
(上杉あずさ / Azusa Uesugi)