甲斐拓也の打撃は「去年よりはるかにいい」、リード面も絶賛 藤本監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

開幕から23イニング連続無失点「投手陣がよく頑張ってくれた」

 ソフトバンクは2日、ロッテ戦(PayPayドーム)で5-3で勝利した。2回1死満塁で甲斐拓也捕手が2点二塁打。その後も近藤健介外野手の2点二塁打で追加点を挙げた。先発した東浜巨投手は5回1/3を投げて3失点で1勝目。その後は5投手をつないで、ロッテに反撃を許さなかった。試合後、取材に応じた藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。

(テレビインタビュー)
――3連勝のスタート。
「投手陣がよく頑張ってくれたと思います」

――2回の4得点を振り返って。
「2回はいい繋がりができた。甲斐拓也が打ってくれたら点になるということですね」

――甲斐選手の打撃の変化は。
「自然体で構えて打っているので、去年よりはるかにいいと思います」

――先発の東浜選手に関しては。
「前半飛ばしていたんですけど、6回にちょっと捕まってしまいましたけど、球は強い球を投げているので。問題ないと思います」

――嘉弥真選手、又吉選手の継投で6回はしのいだ。
「嘉弥真、又吉とよくあそこを抑えてくれたと思います」

――7回から松本選手、津森選手、オスナ選手のリレーだった。
「これは試合前に決めていたので、うまいことハマったと思います」

――オスナ選手がセーブを記録した。
「信頼しているので、問題ないです」

――来週以降に向けて。
「この3連勝を生かして、もっともっと全力で頑張っていきたいと思います」

(ペン囲み)
――甲斐選手の構えは自然体になってきた。
「今は自然体で打てているので。かがんでいないでしょう。だからスムーズにバットが出ているんじゃないかな。去年よりは絶対にいいと思いますよ。1年間続けろと言っているので。打てなくなったら、考えて小さくなったり、かがんだりとしてしまうので、今年1年間は自然体でいくということなので。いい成績を残してくれると思います」

――2回の得点は牧原大選手が二塁打で口火を切り、甲斐選手と近藤選手が打点を挙げた。侍組の活躍は。
「周東も徐々に状態は良くなってきているので。まだ完璧とは言えないけど、徐々に良くなっているので。1試合1本という形で。2番に近藤がいたらすごくつながりはいいんじゃないかなと思います」

――7回無死は周東選手が出塁して二盗を決めた。その後も暴投で5点目のホームを踏んだ。
「彼の場合はいつでもいっていいです、アウトになったら仕方ないので。1球目からいけるのはすごいですね」

――6番の中村晃選手が4出塁と貢献した。
「よく繋いでいますね。昨日も4出塁ですから。それを考えたら、7番から9番のところですね。ちょっと頑張ってくれたら。今日は(7番の)今宮が3犠打ですけど。あとあそこで甲斐が打ったから得点になっている。7番、8番、9番はすごく得点に絡んでくると思いますけどね」

――7回からの継投は順番を決めていたと。
「現時点の状態ですね。津森はずっと今年はスライダーもよく曲がっている。球も強いので。一昨日も9回は津森でいこうかなと。セーブシチュエーションじゃなかったからね。それくらい信頼されているので、津森は後ろの方でいく。モイネロがくるまでは、状態のいい選手で6回、7回、8回を回すと考えています」

――6回のピンチを斬った又吉選手も8回候補だったが、6回に投入した。
「8回には(本来)モイネロがいるので、6回と7回を、今日6回、7回、8回に投げたメンバーで回るということですね」

――次のカードからは板東選手が中継ぎに入る。
「板東はまだ入ってこないんじゃないかな。こないだ先発したばかりなので、5日か6日くらいから入ってくるかなというところです」

――甲斐選手のリードに関しては。
「リードいいですよ、今年のリードは。インコースをよく使っているし、幅広いリードができていると思います」

――インコースを使っている点がいい。
「そうですね、はい」

――7回の松本選手に関しては。
「開幕戦も150キロでていたし、オープン戦では出ていないからですね。スイッチが入ったら5キロくらい速くなる。大したものですね」

――6回1死一、二塁で山口選手に適時二塁打を浴びた。中堅の周東選手の左中間の打球処理については。
「あの守備も最高ですね。あれを二、三塁で止めたのが今日の勝因ですからね。あれもファインプレーですね。普通なら帰ってこられるところかもしれないですからね。後ろまで抜けていたら。あれも超ファインプレーですね、隠れたファインプレー」

――投手陣が無四球と改善されてきている。
「そのテーマはこの3試合はできている。四球0というのは間違いなく無理なので。そこは去年に比べたら間違いなく変わってきていると思います」

――モイネロ選手がいないことに、不安のようなものを感じなかった。
「これが勝っていけばね。明日も休み移動で、投手が1日休めるけど。6連戦になったらそんなに休めないわけですからね。モイネロが入ったらうまく8回と9回を。オスナが投げない時はモイネロを9回にするとか、うまく回していけるんじゃないかなと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)