1年前の3月31日「1人で泣いた」　鷹・栗原陵矢の復帰弾の裏にあった甲斐拓也のLINE

1年前の3月31日に左膝を大怪我…「一番なってほしくない診断になった」

　ソフトバンクの栗原陵矢外野手が31日、ロッテとの開幕戦（PayPayドーム）に「4番・三塁」で出場した。0-0の6回無死一、二塁から右中間席に先制の1号3ランを放った。小島のフォークをスタンドに運び、チームはそのまま勝利。先発の大関友久投手とともにヒーローインタビューに選ばれた。「ここを思い描いてきて頑張ってきたので、そうなってよかったです」と景色を振り返った。

　昨季の3月30日のロッテ戦（ZOZOマリン）で、守備中に左膝の前十字靱帯を断裂する大怪我を負った。病院で受診して診断結果が出たのは、ちょうど1年前の3月31日。「1番なってほしくない診断になりましたし、それを受け止めないといけなかった」と今でも忘れない感情だ。そして「その日の夜に拓也（甲斐）さんからLINEがきて……」と明かしたのは、リハビリ生活と向き合うと決めた言葉だった。

「拓也さんに『全力プレーの中ではあったけど、時間を戻せるなら戻したいだろう。たくさんの人に迷惑をかけて、たくさんの人にお世話になって、必ず戻ってこい』と言ってもらいました。（今日のホームランで）1人で泣いたのは思い出しました」