1軍合流決定の増田珠は「今日は別人になってました」 小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

5回2安打無失点の高橋礼は「すぐに上で投げられそう」

 ソフトバンクの2軍は14日、タマスタ筑後で行われた春季教育リーグの阪神戦に6-2で勝利した。初回に相手失策も絡んで、打者一巡の猛攻で6点を先制。しかし、その後は得点圏に走者を進めることすら出来なかった。先発の高橋礼投手が5回2安打無失点と好投し、2軍は教育リーグ8連勝となった。試合後の小久保裕紀2軍監督のコメント全文は以下の通り。

――先発の高橋礼投手が5回無失点。
「もう、去年から全然レベルが上がってて。上がっててというか、入ってきた時が球あれくらいやったもんね。真っ直ぐも去年より平均して4~5キロ速かったし。そのまま上に入って行けそうな雰囲気ありましたね」

――今回は1軍で登板機会がないため。
「上で投げるところがなかったから来たんだと思いますけど、きっちり3者凡退が4回ね。球が、真っ直ぐが強かったね。コントロールも去年より全然いいし、すぐに上で投げられそうですね」

――開幕ローテも狙える。
「まあ人がいっぱいいるのでね、それはどうかな。決めるのは1軍の首脳陣。こっちからすれば、状態いいですねということになりますよね」

――2番手の三浦投手は苦しんだ。
「あー、ちょっと前回もそうですけど、なかなか空振りを取れるボールがなくて、結構連打を食らうタイプですね。1つヒットが続くと止まらない、みたいな。最後も満塁を0点で抑えましたけど、シーズン中なら交代ですからね。まっすぐの球威がある時はいいんですけど、前回と今回は140キロくらいでしょう? ちょっとずつ落ちてきてるわけじゃないですか。キャンプ終わりで142キロくらい出てたのが。そこが気になりますね。下も、上から選手が投げに来るので、長いイニングを投げさせる先発が余ってくるんですよ。優先順位的には三浦は上の方だったんですけど、ちょっと順位が変わるかもしれないですね」

――2軍も結果を出し続けないといけない。
「もちろん、もちろん。だったら他の選手を見たいわけじゃないですか。だって、同じ育成の子で中道とどっちがいいですかってなったら、中道の方が今のところ抑えているとなるし。木村(光)の方が今は優先順位的には上になったし。ここしか空いてないってなった時に三浦か中道かって話にこれからなってくる。重田もこの前は5回を抑えたし。ファームと言えども、長いイニングを投げるピッチャーが余ってくるという現状が出てくるかもしれない。ということは、長いイニングを投げたいのであれば、3軍で試合に投げるってことになる。競争が激しいですね」

――打線は相手のミスもあったが、初回に6得点。
「エラーでね。あれがなかったら0点やもんね。最初、立ち上がりミスがあった中で、そこを捉えにいけたんですけど、バッティングコーチも言ってたけど、その後、若干攻め方を変えられたら、点が入らなかった。反省点の多い試合でしたね。個人個人にすれば」

――状態のいい選手は?
「増田が良かったんですけど、なんか急に今日は別人になってましたね」

――アストゥディーヨ選手も今日から合流。
「一応、打席を与えながら、期限は決まっていないので、状態が良ければこちらから連絡するということになると思います」

――タイプ的にはどんな選手?
「ホームランじゃないでしょうから。野手の間を抜くバッティングだと思う。いろんな日本的なクイックだったり、カウント球で変化球が来たりっていうところの慣れもいると思うので、なるべく下で多く打席に立たせてくださいというのが上からの要望。それに慣れていくしかないんじゃないですか。技術はそうそう変わらないでしょう」

――緒方選手は代走でアウトになった。
「あれはセーフでしょうけどね(笑)。あと、ちょっと方針は決めてないんですが、1軍で足専門で周東が日本を代表する選手に駆け上がっていったじゃないですか。4軍が出来て、選手が多い中でスペシャリスト育成というか。2軍でも代走で1番手としてそのポジションを空けるかどうか、というような話も今しているので」

「それが出来るなら、彼は1番手に来るでしょうね。もちろん2軍でレギュラーという目標もあるでしょうけど、2軍は勝つことが全てではないにしても追加点が欲しいとか流れを変えたい時に送り出すには今のところ緒方が1番手なので。1軍でいう“周東枠”のようなものを2軍に作っていいのかどうか、というのをですね。今、外野手4人しかいないので必然的に外すことは出来ないんですけどね」

――小久保監督的にはスペシャリスト枠はあるべき?
「去年はそういう所で使っていたので、あっていいと思う。もちろんスタメンの時もあるんですけど、控えの時はここというところでなるべく使ってやろうと。どちらかと言うと、勝敗に関係なく、5回とか6回とか、このシチュエーションの方が彼のためになるなというところで出すようにはしてる。もう一回りしたら、9回に競ったところであるかもしれないというのを考えるのが1軍なんですけど、2軍の場合は先のないことを想定するよりかは彼らのためになるかなと。今日はちょっと早いなとは思ったけど、6回に代走を出しました」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)