ソフトバンクは11日、ベルーナドームで西武とのオープン戦に臨み、5-2で勝利した。栗原陵矢外野手が2回にソロを放つと、柳田悠岐外野手が3回に逆転の2ラン。先発の藤井皓哉投手は5回を投げて4安打7奪三振2失点にまとめ、その後は松本晴投手、大津亮介投手のルーキーコンビ、椎野新投手、松本裕樹投手が無失点リレーでつないで逃げ切った。試合後の藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。
――良くなってきている兆しは見えますか。
「3日ぐらい前に話した時は、今日はボールをあげようと思って練習したとかね、それを自分で考えてやっているんでね。(オープン戦の)中盤ぐらいにはそこそこやってくれるんじゃないかなと思っています。今日出たんで、このままいってくれるんじゃないかなと思います」
――藤井投手は。
「今日はもう最初は真っ直ぐとフォークで行くっていう形で決めていたらしいです。それがやっぱり先発するんだったら緩急を入れて行かないと、バッターは真っ直ぐとフォークしか頭にないわけだから、例えば遅いカーブで1球、ファーストストライクをね。僕らバッター目線でしかわからないけど、1球投げてもおそらくお前のカーブは打ちに来ないよっていうのがね。そういうのを今度投げる機会に試してくれたらいいんじゃないかなと。3回以降はしっかり投げられたんでよかったですね。及第点ですね」
――オープン戦だから試せる部分もある。
「今年から先発するんでね。どういうふうな形で、今日は80球って決めていたけど、5回まで行けたんでそれも良かったと思うし、今度は緩急使ってやっていくピッチングも見てみてみたいな、と。真っ直ぐは元々いい球投げるんで、フォークは決め球にもできるんで、真っ直ぐ、フォークばっかりだと、決め球のフォークが浮いてしまったら今日みたいにライト前とかに打たれてしまうんで。その辺は反省点かなというところで」
――ルーキー2人は揃って好投。
「大津はいいね。ずっといい登板。バットを振らせないというか、自分らしいピッチングができてるんじゃないかなと思います。松本晴も球数少なくポンポンと打たせて取るピッチング、ちょっと芯で捉えられているのが気になるけど、でもしっかりと0点で抑えているんで、自信持ってやってくれたらいいんじゃないかと思います」
――6回に中村晃選手がエンドラン成功。あれはサイン?
「エンドランのサインです。ああいう形でなんとかボールに当てる、食らいつくという形でやってくれたら、チャンスが広がるわけだから、ああいう成功というのは大きいですよね」
――ああいうことができる中村晃選手は重要。
「このオープン戦でできる、できないをはっきり見極めないと、シーズンに入って、できないやつにサイン出しても失敗するだけなんで。今年はできる選手にできるだけっていうことなので。当然、柳田にエンドランはないだろうし、リチャードにエンドランなんかないだろうし、できる選手、できない選手、どっちかなっていう選手の見極めというのは、このオープン戦でちょっといろいろサイン出してやってみようかなと思っています」
――中村晃選手は競争の中でいいアピール。
「晃はずっといいですよ、状態もいいんでね。ちょっと体調崩してどうなるかなと思ったけど、しっかり裏でもバッティングしてくれているし、オープン戦でも結果出してくれているので、このままいってくれたら開幕の名前には載るんじゃないですか」
――柳田選手は悪くはなかった?
「めちゃくちゃ悪かったですよ。今日はフライを上げる練習をするとか、そういう練習の中で工夫してるんでね。本人も2日、3日前くらいに、そろそろ上げてくれよって言ったら『段階があります』って。段階で今はこういうことやっていますっていうのは、実績ある選手だから自分である程度工夫しながらやってるんじゃないかなと思う。でも、4日、5日ぐらい前の練習のスイングと今日の練習のスイングでは全く変わってるんでね。今までは前が小さくなってたけど、今日の練習ではしっかりフォロースルーもできていたんでいい感じになってきてるんじゃないかなと思います」
――栗原選手にも一発。
「栗原はずっといいですね。逆にどこかで休ませないと心配ですよね」