ソフトバンクは9日、本拠地PayPayドームでヤクルトとオープン戦を戦う。先発マウンドにはレンジャーズから今季加入した有原航平投手が上がる。試合前に報道陣の取材に応じた藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。
――登板予定のガンケル投手は走者を出してからが課題。
「走者は置かない方がいいでしょう。ガンケルの場合はコントロールかな。低めにいっていれば、そうは連打されないと思うので」
――日本での実績もあるだけに、投げる以外は心配していない。
「投げる以外?」
――牽制やフィールディング面で。
「あまり心配していません。平均点の牽制もできるし、去年のレイ(コリン)は平均点までいかなかったからね、クイックが。それはしっかりできるので、あとは打者を相手にどれだけ投げられるかでいいと思います」
――栗原陵矢外野手がオープン戦で好調。
「状態はいいですね。あとは怪我のところ。後遺症が出ないように調整しながらやっていきます」
――三遊間の守備は見ていてビクッとしますか。
「ないです。ビクって見ていたら、野球を見られへん」
――開幕ローテーションは3月中旬ごろに決めたいと話していた。
「ある程度、ハメていると思いますよ。そこが誰になるのか、1つのポジションに2人いるとか、そういう形になっているだけで。まだ発表するところではない。競争しているわけですから。ある程度の人数で、例えば2試合目にこの2人、5試合目にこの2人という形で。とりあえず1か月は変則的な日程なので、このメンバーで回るというところで考えていますので。6人決めるというよりも8人決める方が早いんじゃないかなと」
――有原投手はどんな性格ですか。
「マイペースですよ。よく食べるしね。普通にマイペースにやってくれていますよ。食べるのにはビックリしますけどね」
――落ち着いている。
「落ち着いていますね。マウンドでもそういうタイプだから。淡々と投げるタイプで、なかなかこっちはいじめられましたけどね」
――そんなに食べるんですか。
「食べますよ」
――リチャード選手がファームで出場している。発奮してほしい。
「発奮って昨日打っているじゃないですか。力は持っているから」
――三森選手も同じくファームで出場。
「三森は今日はスタメンでいきますよ。今日は朝から晩まで」
――復調してほしい。
「三森だけは何かヒントをつかんでもらえたら。あとのメンバーは打席数、とりあえずオープン戦をやっている中で平等には使えないので。2軍で出られるなら、2軍にもいい投手はいる。打席という意味で行かせているのであって。西武から帰ってきて、2軍は中日戦かな。そこも行かせるかもわからない。2軍の開幕戦になるけどね。あまりたくさん行ったら2軍の選手が出られなくなるので、そこは人数は減らして。調子の上がらない選手を行かせるかもしれません」
――三森選手の不調の原因。
「距離が取れていないからね。間(ま)が取れていない。結局『1、2』で打っている。元々そうやって打つタイプだけど、自分の間があるはずなので。今はそれが作れていない。なんでもかんでもいってしまう形になっている。練習から始動を早くするとかね。去年の土台もありますから、戻ってきますよ」
――技術的な誤差があるのか、気持ちの焦りもあるのか。
「焦りはあるでしょうね。今はガルビスも調子がいいし、上林も調子がいい。セカンドに牧原大の可能性もあるし、周東もいる。5人でセカンドとセンターを争う形に今の現状ではなっていますよね。焦りはあるんじゃないですか。結果を出さないとって、焦りはあるようには見えますね」
――表情は暗くない。
「暗くされても困るので。明るくやってくれないと、状態が上がると信じてやってくれないと」
――正木智也外野手が昨日は2安打。
「正木は状態が落ち気味で、また上がってきた。1年間上がりっぱなしという選手はいないから。その波が大きいか小さいかで、レギュラーは決まってくる。波を小さくするのが、今までの中村晃みたいな選手でしょう。悪いなら悪いなりに自分が出塁するとか、そういうことを考えてできるのが中村晃。若い子はいい時はガッといくけど、悪い時は全然打たない。それはレギュラーは取れないですよね」
――正木にはホームランも期待したい。
「まずはアベレージをそこそこ残さないとレギュラーでは出られない。オープン戦で一番アピールしないといけないのは、レギュラーを取るためには正木だと思います。若い選手で一番近いんじゃないですか。でも去年までは左投手ばっかり打っていたのに、今年は左が打てなくて右投手ばっかり打っている。その辺は心配かな」
――調整中なのでは。
「調整って選手じゃないでしょう」