6日の阪神との強化試合で2本塁打…王会長「他の選手にはできない」
野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)の活躍は、現役選手からも大きな注目を集めている。6日に京セラドームで行われた「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」阪神戦で規格外の2本塁打。球界にも衝撃を与えた。王貞治球団会長、藤本博史監督やホークスナインの反応は以下の通り。
・王貞治球団会長
「もともと飛ばす力はあったからね。それがウエートで体も大きくなって。1本目はああいう形は内野ゴロになるのが普通。あの飛距離はパワーがあるよね。ああいう角度で返せるのは大したもの。2本目は、その前に変化球がきていた。フルカウントになって何でも(対応)と思っていて、まして初めて当たる投手。あそこまで飛ばすのは他の選手にはできない。フェンスを越えればホームランだけど、普通の人はなかなか越えないよね」
・藤本博史監督
「すごいね! 泳いでホームラン、詰まってホームランだからね。いつあんないいバッティングになったんだろうね。でもあれは真似できない。天才というかね、それを今みんなボールを中に(呼び込んで)入れて打とうとしているけど、今(王)会長とも話していたけど、大谷だからできることで。日本の選手で真似できるのはごくわずかだと思いますけどね」
「その前の、詰まったホームランの前にファウルしていたのを見ると、ボールは完全に中に入っていたからね。あれでもフルスイングできるんだから。やっぱりすごいバッターですね」
・柳田悠岐外野手
「(代表戦は)見ました。リプレイで見ました。生では見られなかったですけど、ニュースで見ました。その後にYouTubeで。すごいでしょう。明らかに、技術とパワーを兼ね揃えたバッティングだと思うので。すごいと思います」
・和田毅投手
「すごいですね。投手が本職…両方(野手としても)が本職なんでしょうけど。あれですごい球を投げるので、改めてすごいなと思いました。WBCの本戦が楽しみですね。昔、小笠原さんが東京ドームで片膝をついていたんですけど、膝をついてホームランを打つ姿を見たのはそれ以来ですね。でもあのボールをホームランにできるのは大谷選手しかいないんじゃないですか。あとは柳田くらいじゃないですか」
・栗原陵矢外野手
「見ました。見ていないようにしています。あれを見てしまうと色々おかしくなってしまうと思うので。見ていないように。フィジカルの強さがすごいです」
・上林誠知外野手
「レベルがちょっと違いすぎて。山川さんも言っていましたけど。やめようかなとまではいかないですけど、ちょっとレベルが違いますね。同じプロですけどすごいと思うし、ああなりたいと思いますね」
「昨日の特に1本目のホームランは、テレビを見ていても配球的にフォークだというのはわかっていて。それをどうするんだろうと見ていたら、逆に狙い打ちしていたので。ボールですけど、投手からしたらたまらないので。イチローさんも『投手の決め球を打つのが快感』と言っていましたけど。それをすると調子を崩すと思うのでやらないですけど、今後技術がつけば、ああいうバッティングもしてみたいです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)