3回無失点の高橋礼を“中継ぎテスト”へ「ちょっと悩むね」 藤本監督のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

高橋礼、大津亮介が好投し、藤本監督を悩ませる投手陣の競争

 ソフトバンクは7日、ヤクルトとのオープン戦(PayPayドーム)に6-0で勝利した。先発した石川柊太投手が3回無失点、2番手として登板した高橋礼投手も3回無失点と好投した。3回2死では上林誠知外野手がソロ。6回1死満塁では栗原陵矢外野手が満塁弾を放った。試合後の藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。

――上林選手がホームラン。
「いい間合いで打てているかな、昨日からね」

――先日は3安打。
「なかなかキャンプの時は結果があまり良くなかったんでね。ホームランは打ったけど、あまり内容的なところは良くなかったんで、そこはだいぶ良くなってきたかなっていう感じかな」

――栗原選手が満塁本塁打。
「栗はもうキャンプ中からずっと同じペースで来てるからね。足の違和感さえなければ、全然問題ないと思います」

――本人も結果が出ると気持ちも違う。
「そうですね、去年は1年間、ほぼやってないんで、こういう対外試合、オープン戦で結果が出たりしたら、その気になってくるだろうし。今日のホームランは見事だったから、このまま続けてくれたら。あまり無理はさせないように、3打席ぐらいで代える形で行っておけばいいんじゃないかなと思います」

――本人は人工芝で少し負担があると。
「トレーナーの報告は毎日聞いているんでね。上林と栗原に関しては注意しながら、やっていくっていうことですね」

――石川投手も良かった。
「良かったね。今日はフォークもちょっと多めに投げていたみたいだけど、球に力がずっとあって、今日みたいなテンポで、コントロールも良ければそう簡単には打たれないと思う。いい形で状態も上がってきているんじゃないかなと思います」

――2番手の高橋礼投手は。
「(高橋礼)も良かったですね。去年までだったら、どちらかというと完全なボール球っていうのが多かったけど、そういうものがなくなってきたんで。今度は中継ぎのテストもちょっと1回やってみようかなということもピッチングコーチと話し合ってるんで。次回投げるときは途中から投げる可能性も、今日も途中からだったけど、1イニングを1回行ってみようかというのもやると思います」

――中ロングだったり色んなケースを。
「そうですね、いろんな使い方を考えながらね。大津も良かったし、ガンケルも今のところ状態いいみたいですし、ちょっと悩むね、ここはね」

――監督の悩みも続く。
「そうですね」

――大津投手は本拠地で初めて登板。
「150キロ出ていたからね。真っ直ぐもいい球いってるし、130キロから135、6キロぐらいの変化球がどっちに曲がるか分からないというのは、バッターは嫌だなと思いますよ。だから打ち損ねるケースが多いんじゃないかな。もともと三振をバッタバッタととって抑えるピッチャーじゃないし、どちらかというと打たせて取るピッチャーなんで、その辺はしっかりとできているんじゃないかなと思います」

――大津投手の連投も試す。
「やるんじゃないんですか。今はとりあえずここにいるピッチャー全員、ローテーションじゃないけど、イニングイニングで使っていってるんで。当然先発ピッチャーはそのうち4イニング、5イニングってなってくるでしょうし、そうなってきた時は(選手が)絞られてくる頃じゃないかなと思います。今のところは全員満遍なく投げさせるということで、投手コーチもやっているんでね」

――嶺井選手のリードは安定している。
「沖縄だから落ち着いているんじゃないですか。地域は関係ない?(笑い)経験があるからね。自分のモチベーションがあるんじゃないですか」

――外国人もなかなかアピールができていない。
「まだ2打席しか立っていないからね。どんどんここから先発すれば、3打席、4打席と立っていくと思うし。今は全員を打席に立たせようとやっているんで、1人、2人は立てない人も出てくるけど、できるだけ1打席でも打席に立たせようとしているんで。それが徐々に少なくなってくるから、中盤になったら。スタメンで出る選手が大体3打席、4打席立つようになる。そうなったらあんまり確保できないんで。明日も2軍の方の試合にも行ってもらうし、とりあえず実戦からあまり遠ざからないようにうまく回していきたいと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)