新助っ人に苦言「チャンスでポカポカと」 藤本監督バッサリ…試合前全コメント

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

ヤクルトとのオープン戦…先発は石川柊太投手

 ソフトバンクの藤本博史監督が7日、ヤクルトとのオープン戦(PayPayドーム)の試合前に取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――2軍戦に行っている三森大貴内野手は、3打席ほど立ってくるのか。
「最後まで。打席数がね。回ってこないとなったら終わって帰ってくると思います」

――実戦をさせたい。
「打席数に立たせたいね。三森の場合は3日間いくから、16から18打席くらいで。何かヒントがあればいいかなと思っています」

――何かつかもうとしている。
「練習では悪くないんですけどね。試合になったら間(ま)がないという状況だから。感覚ですよ。このまま終わるとは思わないし、状態は上がってくるとは思いますけどね」

――1軍の二塁はフレディ・ガルビス内野手の出番が増えそう。
「川瀬もいるじゃないですか。状態がいい人を使うというより、今はオープン戦ですから。ある程度、交互には難しいかもしれないけど、代わる代わる使っていく感じですね。今日は(二塁は)ガルビスかな」

――ガルビスがよければ、そのままシーズンでも使っていく考えも。
「周東もいますからね。周東がセンターで牧原(大)がセカンドも、可能性はないわけではないから。そこは競争。外国人も、枠が3人(野手)入れるかわからない。投手が3人入ったら野手は2人しか入れない。それを考えたらどうなるかわかりません」

「今のところ、ホーキンスがちょっと抜けている。その次がガルビス、その次がアストゥディーヨかな。これが中旬になったらどうなっているのかわからない」

――周東佑京内野手、牧原大成内野手も侍ジャパンに合流し、三森大貴内野手が不調。二塁の競争は悩ましいところ。
「難しくないです。調子のいい人を使うだけですから。実績があるのは三森ですね」

――ウイリアンス・アストゥディーヨ内野手には物足りなさを感じている。
「チャンスで初球をポカポカポカポカ上げられていたら、なかなか使いづらいですよね。三振しないあれ(触れ込み)で入ってきているけど、三振しないけどポンポン内野フライを上げられていると逆にいうと、使えなくなっていく。厳しい言い方だけどね。もっともっと結果出してくれると思うけどね。まだ始まったばかりなので。あと1か月あるんじゃなくて、1か月しかないという気持ちで、外国人だけじゃなくて日本の選手にもやってもらいたいのはありますね」

――石川柊太投手に以前までのテンポが戻ってきた。
「走者がいないときはテンポがいいですよ。走者がいたら悪くなりますよね、牽制も入れないといけないですから」

――8日には和田毅投手が登板する。開幕までの逆算は。
「どこかで投手コーチが考えているんじゃないですか。全然まだ決まっていないので。特に(最初は)変則的な1か月だからね。先発候補のみんなには、飛び飛びになるかもわからない、あるいはローテーション通りになるかもわからない。それはしっかり頭の中に入れておいてください、と。1年間全員でローテーションを回るんですよということは言ってあるので。和田も当然どこかでいくんじゃないですか。どこにいくのかはわかりませんよ」

――6日に京セラドームで行われた野球日本代表「侍ジャパン」の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」の阪神戦で、大谷翔平投手(エンゼルス)が2本塁打。
「すごいね! 泳いでホームラン、詰まってホームランだからね。いつあんないいバッティングになったんだろうね。でもあれは真似できない。天才というかね、それを今みんなボールを中に(呼び込んで)入れて打とうとしているけど、今(王)会長とも話していたけど、大谷だからできることで。日本の選手で真似できるのはごくわずかだと思いますけどね」

「その前の、詰まったホームランの前にファウルしていたのを見ると、ボールは完全に中に入っていたからね。あれでもフルスイングできるんだから。やっぱりすごいバッターですね」

――2番に入っていた近藤健介外野手もいい働き。
「さすがですね。出塁率が通算で4割以上(通算出塁率.413)ある。大谷につなげるのは、近藤が素晴らしいなと思います」

――ホークスでも2番か3番を任せたい。
「その辺を打ってもらえたらありがたいですね」

――牧原大成内野手は「人生で一番緊張した」と。
「いつもそうやって言っています。楽しんでいますよ。いい経験していていいんじゃないですか。状態が悪くていったわけじゃないから。どんどんいい経験して、こっちに胸を張って帰ってきてくれたら」

(竹村岳 / Gaku Takemura)