オープン戦に結果は必要なし 新守護神オスナにとっての位置付け「10点取られようが関係ない」

ソフトバンクのロベルト・オスナ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのロベルト・オスナ【写真:藤浦一都】

広島相手に3-0でオープン戦初勝利…オスナは1回無失点

 ソフトバンクのロベルト・オスナ投手が5日、広島とのオープン戦(PayPayドーム)に登板し、1回を無失点に抑えた。チームは3-0で勝利。ホークスに入団して初の実戦登板を「優勝に向かっていくこともあるので、自分の中ではこのユニホームで投げることは非常に大きな意味がありました」と振り返った。

 4回からマウンドへ上がると、まずデビットソンを153キロ直球で空振り三振に仕留めた。坂倉には10球粘られたが最後は中飛に仕留め、菊池も151キロの直球で中飛と3者凡退に抑えた。あっさりと仕事を終えて「緊張は全くなかったです」とキッパリ。藤本監督も「貫禄ありますよね。その(守護神)ために獲っている」と改めて信頼を寄せる、ホークスファンへ挨拶代わりとなる内容だった。

 オスナ自身が強調したのは、オープン戦の位置付けだ。若鷹にとっては重要なアピールの場となるが、チームの勝敗はシーズンに影響しない。オスナは競争の中にいるわけではなく、確固たる守護神としての活躍を期待されて入団してきた。首脳陣から調整も一任され、開幕までを逆算しながらステップを踏んでいる。だからこそ、納得して日々を過ごすことだけを求めている。

「今日の試合も練習試合と自分では捉えています。結果というのは自分の中ではあまり関係ないかなと思います。今日、もし5点取られようが10点取られようが、ホームランを打たれようが、全然自分には関係はない。開幕に向かっていく過程の中のことなので。一番大事なことは自分がやるべきことをやって、開幕へステップを踏んでいくこと」

 今、重要なのは結果ではない。自らの調整に集中し、万全の状態で開幕を迎えるために春季キャンプも過ごしてきた。日本の野球も、一戦必勝の姿勢にも理解を示しつつ「日本の文化として、どの試合も勝っていく、全部の試合を勝っていく、そういう考えを持っているのも分かるんですが、自分が一番大事なのは3月31日の開幕戦に合わせて投げるだけ」と強調した。

「大事なのは自分がやるべきことをやること。次に向かうステップの中で、自分がやっていくこと」とオスナ。3月31日から1年間、万全の状態でホークスの9回を締める。

(竹村岳 / Gaku Takemura)