ソフトバンクは2日、アイビースタジアムで行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」で西武と対戦し、1-3で敗れた。先発したジョー・ガンケル投手、2番手の有原航平投手はそれぞれ無失点。3番手の武田翔太投手が4回に2点を失った。打線は7安打を放つもつながりに欠き、初回に内野ゴロの間に奪った1点のみに終わった。1か月超の宮崎生活を終えた藤本博史監督のコメント全文は以下の通り。
――三森選手は監督の目から見てもアピールできてない。
「今悪くても、オープン戦の中盤、20日ぐらいには上げてきてくれるものと信じてますけど、WBCの壮行試合とか、ちょっと精彩を欠いたというところで、そのままズルズルいってもらっても困るので。当然、対抗馬の選手もそこに当てていかないと。ガルビスがちょっと去年よりは打撃がよくなってきてるのかな、と。守備面はちょっとまずいプレーもあったけど、そこはオープン戦の中でどんどんどんどん競争させていこうかな。もうここからはサバイバル。結果を出さないと、開幕スタメンというのがなくなってくるんじゃないかと思うし、その辺で三森の尻にも火がついたらいいんじゃないかなと思います」
――A組で野手は22人というところ。
「一応ちょっと入れ替えて打席数を増やしたいと。なかなか野村大樹、増田珠というところが最後まで残って1打席あげられるか、あげられないかというところなんで。一番1軍に近い選手だし、2軍も試合が始まるんで。そこはちょっと1回打席数を確保する、打席に立つって意味で2軍に行かせようかなと。代わりに育成の選手を経験のために呼ぼうかなと思っています」
――野手で。
「野手で2人ですね。これは悪いから行くわけじゃなくて、ちょっと打席数を確保するために2軍で試合に出させるということ。当然このキャンプを1か月やって、この2人は一生懸命やっとったし、2軍に行っても、1軍に一番近い選手だと思う。そこはちょっと打席数を増やすために行かせるだけであって、悪いから行かせるわけではない、悪いから交代するわけでもないんで、そういう意味です」
――彼らも含めて福岡から激しいサバイバルに。
「WBCのメンバーも24日ぐらいにこっちに帰ってきて、そこから競争になるわけですから。帰ってからのオープン戦っていうのは、より一層厳しくなってくるんじゃないですか。当然チームバッティングも入ってくるし、ちゃんとできなかったら当然マイナスになっていく。帰ってからはサインは出すんでね」
――ガルビス選手の打撃面の変化は。
「ちょっと力強さがあるのと、タイミングがうまく取れ出したかな、と。右の方はちょっとまだ弱いかなっていうのがあるけど、左の方はいい感じで入れているんじゃないかなと思います」
――試合前のバッティング練習でホーキンス選手に教えていた。
「いや教えてないよ、話していただけ。秘密じゃないよ。右と左で、左の入ってくる球がちょっと見にくいというから、それやったらちょっと見やすくしてみたらどうや、とかそういうことだけです。僕はバッティングコーチじゃないんで」
――昨日、今日と粘りがない。
「この3試合はとりあえずほぼノーサインでいくということでやってて、もうちょっと見せてくれるかなっていうところはあったんですけど、なかなかいいものが見られなかったかなというところですね」
――シーズンに入ると外国人枠の争いもある。
「そうですね、日替わりで活躍されていたら困りますよね。やっぱり内容的にいいものを見せてくれないとね。今日はホーキンスが良かった、今日はアストゥディーヨは駄目とか、どれにしていいか迷ってしまいますよね。もっとボンと突き抜けて、いいところを見せてもらいたいなと思います」
――投手陣では有原投手、大津投手はどうでしたか。
「有原は自分のペースで順調にこのキャンプ終わったと思うし、今日もう1回を無難に投げられているし、まだまだ出力は上がってくると思う。大津は1年目ながら、130キロから135キロぐらいの変化球でうまくバッターを打たせて取るピッチングができてるんじゃないかなと思います」
――ガンケル投手、有原投手は先発ローテ候補。
「また1イニングだからね。これはやっぱり長いイニング投げてみないと分からない。まだ投げ始めだし、これが5イニングぐらい投げてどうかなというところ。とりあえずは2人セットにしていますよ。この試合は2人、この試合は2人という形で、それがズレてくるかも分からないし、そこでハマるかもわからないし。まだ全く決定してないんでね」
――ローテはまだこれから。
「これから長いイニングを投げて、どういうピッチングしてくれるかっていうところで決まってくるんじゃないかなと思います」
――水谷選手はB組に戻る。
「いや戻らないです。牧原(大)がいなくなるからね。牧原(大)の代わりです」
――育成というのは小久保2軍監督からの推薦もあった。
「西尾と川村。西尾は4日から、川村は5日から。牧原(大)が4日までいるんでね。そこはもう決めてます」
――1か月を超える宮崎での日々を振り返って。
「収穫は怪我が少なくできたということかな。あとはもう本当、何回も言うけど、3月からはもうサバイバルなんで。内容、結果というところを重視して選手にはやってもらいたいなと思います」