ソフトバンクは22日、春季キャンプの第5クール2日目を迎えた。午前中には投内連係、午後にはチーム打撃をメニューに組み込むなど、実戦を想定した1日となった。練習後、取材に応じた藤本博史監督が取材の一問一答は以下の通り。
「これが試合になったらミックスになるわけだから、どんな球がくるのかわからないところを、右打ちしろってできないですよね。打撃コーチには、やり方から教えてあげないと。形を教えてあげないとできないよ、と。右打ちイコール進塁打ですよって。走者をセカンドに進めれば成功ですと。その辺からしっかりやっていかないと。試合になったら、去年でもなかなか成功しなかったしね」
「エンドランとかも一緒ですよね。中村晃のライナーとかは、転がそうとしてライナーになっているのは仕方ないと思うけど。今日はなんとか転がして走者を進めようと練習しているわけだから」
――リチャードもピッチャー返しになっていたが。
「それが、やり方がわかっていない。例えばインステップして右打ちするのか、アウトステップして右打ちするのか。全然やり方、やりやすくなるというのをね。その辺から教えてあげないとね」
――23日はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のキューバ代表との試合。サインも出すか?
「当然やっていきます。試合でやっていかないと、なかなかできないので。失敗も覚悟の上で、全員にではないけどね。やるべき選手、この選手はいいかな、とかさ。言い方は悪いけどこの選手に出したら失敗するなというところでサインは出さないよね。ある意味、できたら試合にたくさん出られるし。できないと思われたら試合になかなか出られない。選手がしっかりそういうことを考えてやってくれたら」
――若手中心のメンバーになる。
「キャッチャーは渡邉陸、ファーストはリチャード。セカンドは三森。ショートは野村勇。サードは栗原。レフトは正木。センターが上林。ライトが柳町。DHはホーキンス。変わるかもわからんよ。一応、今のところはね」
――ホーキンスは志願しての出場。
「そうですね。積極的でいいんじゃないかなと思います」
――栗原陵矢外野手も昨季に左膝の怪我があって、対外試合を迎える。
「できるだけ、去年はほぼ1年間出ていないので。できるだけ、足の状態を見ながら打席に立たせようとは思っています」
――試合に出しながら、体と相談してもらう。
「ほぼ足も大丈夫ということなので。あまり疲れさせてもね。怪我につながるかもわからないし、考えながら。まだ若いから疲れることもないと思うし、どんどん打席に立って、感覚を戻すだけだと思うし。その辺をやっていきたいと思います」
――開幕投手に決まった大関友久投手の表情に固さはありましたか。
「全然ないですよ。いつもあんなんです。いつも固いじゃないですか。いつも固い」
――23日は高橋礼投手が先発。
「いいところを見せてくれたらいいなと思います。去年よりは雲泥の差で球も強くなっているし。しっかりと勉強して実施しているので。チャンスはあると思いますよ」
――ランチ特打には中村晃外野手が。
「晃はずっと調子いいですよ。晃は全然悪くない。順調にきていると思います。柳田が5年ぶりくらいに、30分くらい特打したんちゃうかな。もういいわって言っていたけど。でも今日も進んでロングティーに出てきているから。いいことだね」
――王会長ともお話をされていた。
「野球のことばっかりですよ。正木がいいとか、リチャードが良くなったとか。あとは結果を出してもらうだけですね」
――柳田ら主力は23日は出場しない。
「柳田、2人の外国人(フレディ・ガルビス内野手、ウィリアン・アストゥディーヨ内野手)、中村晃もかな。3、4人は中で打って。あまり中にいってしまうと試合が途中交代できないので。西田(取材に立ち会っている西田哲朗広報)を入れないといけなくなっちゃうでしょ」
――渡邉陸捕手が先発マスクを被る。
「3人しかいないので。嶺井も守らせないといけないし。その辺はバッテリーコーチも色々考えてくれていると思うので。元気なかったらすぐに替えますよ。今日でもタラタラタラタラ走って、失敗してね。ああいう姿を見せたらすぐに替えます」