「いい活躍している」 藤本監督が“渋さ”を評価する8年目の内野手は 一問一答

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:竹村岳】

シート打撃に開幕投手候補の石川が登板…藤本監督「ボールが高かった」

 ソフトバンクは12日、第3クール2日目を迎えた。シート打撃では石川柊太投手や板東湧梧投手らが登板。栗原陵矢外野手は右翼越えに本塁打を放った。練習後、藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。

――印象に残った投手は。
「甲斐野は球が強かったね。石川も強かったし。投手陣はみんな及第点じゃないですか」

――高橋礼投手はここまで評価も高かったが。
「打たれたね(栗原に)。打たれたというか、まぁ、どうなんやろうね。又吉はブルペンで投げているよりも実戦で投げている方がベース板の上は強くなってきたという感じやね。ブルペンではあまりスピードも出ていなくて良くなかったんですけどね。ちょっと安心しました」

――石川本人は不満そうだったが。
「ボールが全体的に高かったね。でも強さはあったよ。でも第3クールだからね」

――板東は。
「板東も遅れていたけど、それなりに戻ってきているんじゃないですか。みんな及第点です」

――開幕投手はまだ迷う。
「そやね」

――石川にこれから求めたいものは。
「もともとコントロールは暴れるタイプだからね。低め低めに集めることを意識した方がいいんじゃないかと思います。全体的に高かったかなと」

――栗原のホームランも完璧だった。
「練習ではあまり良くなかったんですけどね。よかったね」

――彼は打ちさえすれば、と監督も言っていたが。
「もともと打ってもらわないと困る選手だし。今日2本打ったのかな? ホームランも完璧だったしね。昨日までの練習を見ている限りではシートも良くなかったし」

――変化した部分などは。
「練習で大きく打てと言っただけで。タイミング的なところが、スイングはできているけど、タイミングがズレてきているんだろうなと思ったので。大きく打ってみたら、というのは言いました」

――10日ほど通常メニューを消化しているだけに、左膝は心配なさそう。
「膝はもう問題ないですね。腫れも何もないと、トレーナーからも大丈夫という報告なので。それは経過を追いながら注意しながらやっていかないと仕方ないと思います」

――栗原の打線における役割は。
「一昨年活躍しているじゃないですか。打つ方は心配していないですよ」

――アストゥディーヨ内野手が攻守でいいところを見せた。
「それなりにね、コンタクトするのはうまいと思います。アンダースローはなかなか向こうではいないと思うけど、タイミングの取り方はうまいと思うので。他の投手に対してはしっかりとコンタクトできているので。守る方もそんなに守備範囲があるわけじゃないけど、ある程度、動けているんじゃないかな」

――サードは競争も激しい。
「栗原とアストゥディーヨやったら、将来性を考えたら栗原がサードに入るというのが普通じゃないかなと思います。アストゥディーヨが動く形で。サードをやっておけば、どこでもできると聞いているので。昨日も言ったけど、考えているのはサードとファーストなので。そこには(中村)晃もいるし、レベルの高い競争をしてくれるんじゃないかなと思います」

――ガルビスがシート打撃に不参加だったが。
「腰が抜けそうになったと、大事をとって」

――生海外野手も同じく不参加。
「生海は肩ですね。あの投げ方やと外野からは怖いなと思ったんですけど。ちょっと肩が上がっていなかったもんね」

――川瀬晃内野手の仕事ぶりは。
「川瀬いいね! ちょこちょこ結果を出して、いい活躍していると思います。今日はランナーをサードに置いてね、泥臭い1点と去年も言っていましたけど。なかなかうまくいかなかったところが反省点かなと思いますね」

――谷川原健太捕手は。
「タニも今日2本打ったしね。今はアピールの場ですからね。22人いて、そこに上林と野村大樹が16日からこっちに来ますからね。それを考えると24人の競争になるので。まだファームにも川原田とかもいますからね。明日、サインプレーで軽めの練習になると思いますけど。明後日からの紅白戦、これが勝負どころになってくるかなと思います」

――主力も出場する。
「みんな出ます。おそらくね。打席はみんな立たせる予定です。柳田とかは守りを少なめにしてね。あとWBCで抜ける3選手もいるので」

――結果、評価の目で見るのは16日から。
「そうですね。シート打撃は結果はあまり考えていません」

(竹村岳 / Gaku Takemura)