ソフトバンクの大関友久投手が9日、キャンプで初めてのシート打撃に登板した。開幕投手候補の左腕は、コートニー・ホーキンス外野手に本塁打を浴びるなど、打者11人に対して4安打を許した。最速は147キロだった。登板を終えた大関の一問一答全文は以下の通り。
――良かった点は。
「ボール、ボールになることは少なかったんで、そこは一番大事な、安定するってところはできたと思います。その中でもう少しバッターを差し込めれば。外中心だったんですけど、それでももうちょっとこの時期はピッチャー有利なところがあるんで、もっと押し込みたかったなというのはあります」
――前半は変化球が多めだった。
「テーマの中で変化球もしっかりゾーンで勝負するっていうのがあったんで、最初はそれで行ったんですけど、もう少しまっすぐ強くいきたいなと思って、真っ直ぐを多めにして、体をちょっと大きめに使ってっていうイメージで2回目は投げていました」
――140キロ前半のボールは?
「それは多分ストレートがちょっと外れたか、ちょっと(球場の)ガンにムラがあったので。(すぐ)後ろだったらそんな変わってなかった。ちょっと差があった」
――昨年からの球速アップに取り組んでいる。
「もうちょっと思っていたところではなかった。1回ちょっと下げたところもあったんで、今日はまた腕を振ってって感じだったんですけど、もう少し150キロとかに乗って欲しかったなっていうのは正直あるんですけど、去年よりは確実にこの時期にしては速くなっているんで、全然悪く捉えるところはないです。あともうちょっと体が動いてくると、球速もこれから上がってくると思うので、そんなに悪くなかったと思います」
――すぐにブルペンで確認を。
「ちょっとだけアレンジした部分が、変えた部分があったんで、そこでもうちょっとハマってくるように。できるだけ実戦ではそういうことを考えたくないんで、次の実戦に向けて潰せるところを潰しておいた感じです」
――変えた部分というのは?
「ちょっとしたこと、ちょっと細かい話なので」
――次に向けて。
「次は紅白戦になってくると思うので、そこはしっかり結果にこだわって、真っ直ぐを低めに集めたりとか、変化球でしっかり決め球で決めたりとか、という結果をしっかり出せるように次はやっていこうと思います」
(ペン記者囲み)
――もうちょっと自分の力をうまく伝えたかった。
「そうですね、伝わってはいるので、そんなに悪くはないんですけど、次ですね、次の実戦でどれくらい、ガンばっかり気にしているのは良くないのであれなんですけど、勝手に出てくれたらいいなっていうのは、次の実戦のときにどうなるかっていうのが一番大事かな、ある程度大体わかってくるかな、と」
――最速は。
「147でしたね」
――ボールの強さへの手応えは。
「まずまず、そんなに悪くはないかな、と。まだもうちょっと高めでもクリーンヒットを打たれた、この時期でも打たれたのが結構多かったので、その辺はもう1個バッターの方で強くなるようなイメージで投げられたなと思っています」
――左への意識は。
「去年よりはだいぶ何か狙ったというか、左バッターに対してスライダーでしっかりストライクを取るっていうのが増えていたので、続けて行って、そこをちょっと増やしていければ左への苦手意識っていうのはなくなるんじゃないかなと」
――ホーキンス選手はどうでしたか。
「2球空振りを取ったんで、3球目思い切って押してみたんですけど、そしたらちょっとやられてしまいました。すごかったですね」
――マウンドでも雰囲気を感じる。
「体がものすごく大きいので、甘いところに投げたら打たれるんだろうっていうのは感じました」
――カーブへの意識は。
「少しありました。変化球でカウントをとれるボールを増やしたくて、まだちょっとその辺はうまくいってないんですけど、これからちょっと自分に厳しくその辺は仕上げていこうかなと思っています」
――去年の秋くらいから。
「秋ぐらいから少し本格的に、1年間やるって考えたら必要なボールだなと思って。メインのボールではないと思うんですけど、練習しています」
――開幕投手への思いは。
「もう少し、今の時期なんで、真っすぐだけでもっと押し込みたかったってのが正直なところなので、そこはそんなに甘くなかったというのと、もうちょっと仕上げていって、まだ競争する立場なので、まずはローテーションをしっかり取れるようにやろうと思います。そこに集中して、まずはやります」
――緩急はあまり欲しがっていない。
「あまり自分のピッチング自体が緩急で勝負するタイプではないので、そこを基本にしたりはあんまりしない。絶対に必要なところなんですけど」