斉藤和巳コーチもニンマリ「上々でしょう!」 鷹投手陣で評価を上げた2人の若手

ソフトバンク・斉藤和巳投手コーチ【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・斉藤和巳投手コーチ【写真:福谷佑介】

ドラ2大津とドラ5松本が打撃投手に登板、上々の投球内容を見せる

 ソフトバンクは4日、宮崎キャンプ第1クール4日目で投手陣が初めて打撃投手に登板した。5人の投手が登板したなかで、斉藤和巳投手コーチが目を細めたのは、A組に抜擢されているドラフト2位ルーキーの大津亮介投手と同5位の松本晴投手だった。

 大津はチームの中心である栗原陵矢外野手を相手に26球、同3位ルーキーの生海外野手に22球を投げ、それぞれ安打性の当たりは3本と1本。松本は新加入の嶺井博希捕手に23球、甲斐拓也捕手に21球を投げて、安打性は2本と4本という内容だった。松本は真っ直ぐでファウルを打たせる場面が目立った。

 この2人の投球内容を評価したのが斉藤和コーチだった。2人を含め、5投手の投球を見届けると「ブルペンで投げている姿よりボールも来ていた。初めてバッターに対して投げて、ある程度力みもあったところもあるけど、それを考えても彼らなりに力は出し切っているかな、という感じはしました。上々でしょう」と高評価だった。

 大津は7種類の変化球を操り、コントロールの良さが武器の右腕。ローテを争う先発候補として期待されているが、斉藤和コーチは「思ったよりもスピードも出ていた。球種を7つくらい持ってるって言っていたんで、何持っているか分からないから『打者には7つ行きます』って。結構いろいろ投げていたけどね」と語っていた。

 松本は亜大時代の3年春にトミー・ジョン手術を受けた左腕。4年時も目立った実績は残せていないものの、この日は嶺井、甲斐を相手に真っ直ぐでファウルを稼ぎ、球速以上の威力を発揮。斉藤和コーチも「右バッターのインサイドがまっスラ気味に入ってきて、ガン以上に感じると。投手としては特徴として武器になるところ」と見ていた。

 今後の調整について斉藤和コーチは「今回はピッチャーが多いんで、どれくらいのイニングを投げさせるかはこの先になってくると思うけど、長いイニングを投げさせてどういう感じになるのかも見てみたい」と語る。A組の投手陣は22人。厳しい競争の中で、ルーキー2人が1軍の枠に割って入れるか。注目の存在となりそうだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)