――石川の打席にも立っていたが。
「球は強いですね。あとはコントロールですよね」
――石川の変化球の印象は。
「変化球はいいですよ、あいつ。高速カーブがね」
――森について続報は。
「今日病院にいっているんじゃないかな? 大事にいたらなかったらいいけどね」
――濃厚接触者判定があった藤井は
「休んだうちに入りませんね。今日も途中からやっているし。遅れているあれはないんじゃないですか」
――津森宥紀投手の球も打席で見ていたが。
「みんないい球投げていましたよ。あとはこれが実戦になって、打者が立った時にどういうふうに投げていけるかですね」
――新加入のアストゥディーヨ内野手の守りはどうですか。
「外国人には珍しく、グラブが下から上にくるので。そこそこ、メインはサードでやっているなという感じはしますね。ファーストもできるし、どこでもできるので。サードの次にファーストが多いということだから。ファーストには中村晃もいるし、正木もいるし。どのポジションも厳しい競争になると思います」
――野手の打撃の印象は。
「この3日間を見て一番いいのは正木と栗原ですね。当然、近藤はいいですけど。近藤が一番、教材になるようなお手本の打撃をしているけど。若い選手は正木、栗原が目立っているかな。王会長も『この2人いいね』と話していたけど」
――リチャード内野手も居残り特打をしている。
「彼はメンタルが変わってもらわないといけないから、初日に部屋に彼から、俺が呼んだわけじゃないよ。『どういうふうに僕は過ごしていけばいいですか』というから。そこは2、30分。優しくお話しました」
――どんなことを伝えた。
「本人が、練習に対しての姿勢とかね。コーチを捕まえてでもやるとかね。そういうところが大事になってくるんじゃないか。去年はどちらかというとサードのポジションを空けて、頑張れという感じだったけど。今年は空いていないよ、と。そこを自分で掴み取らないと、去年と同じになっちゃうよということをね。20分くらいかな。
「本人もね、今日もこれ(取材時にリチャードが特打練習)。志願の特打やしね。昨日も室内で吉本打撃コーチを捕まえて、投げてくださいって。よく打っていましたよ。よく打つ中で、1球1球集中して打つのがね。今見たら集中して打っていた。目つきが変わってきていた」
――昨季とは違う姿。
「去年は放っておいても打たせてくれる、打てなかったら守備をやってくれる、という感覚があったと思う。今年は自分から取るという意味では、自分から動かないとというのは伝えています」
――最後に甲斐拓也捕手と話していたのは。
「城島(会長付特別アドバイザー)がきて見てくれているので。甲斐も背筋を伸ばして構えているんですけど、ちょっとトップの位置が“2度引き”になっている。“静”から“動”とか、“動”から“動”とか色々あるけど。動きながらやったら2度引きにならないんじゃないかと。今の時期しかできないんだから。しっかり自分で試したらというのは言いました」
――正木、栗原が印象に残った理由は。
「正木の場合は打球が強くなりましたよね。栗原の場合は1年間休んで、体を大きくして。打球がいい角度で飛ぶようになっていますよね。タイミングの取り方は元々いいので」
――栗原の動きは心配なさそう。
「心配していません。普通に動いているんじゃないの。制限は何もついていないよ」
――力強さも増した印象。
「それはまだ3日目だからわからないけどね」
――第1クールは5勤となったが、練習を軽くする日などは
「5日間は慣らしと言ったらおかしいけど、キャンプはキャンプですから。打つ量は打てていると思うので。1時間というのは選手に猶予をあげようという。反復練習、自主練習、選手の意思で打つ時間を設けようといつも1時間設けているんですよ。みんな打ちに行っていますからね。そういうのが大事だと思うし」
「グラウンドでやらせるときは、バッティング周りまで思い切りやらせたらいいですから。(あとは)個別で引っ張ったらいい。それがない人をどうするかですよね。その辺がプロ野球の、今の中で、ゆとり世代の中で、Z世代もかな。昭和時代はおらんもんね」
――柳田悠岐外野手までくらいが昭和生まれですね。
「柳田はゆとりでもZでもなんでもないもんね。天然時代やからね」
――いつ頃から世代の変化を感じ始めましたか。
「僕が2軍の打撃コーチだった時は、そこまで、当時は2軍の主力なら柳田も1年目やったし、中村晃もいたけど。しっかりやっていたもん。僕もやらせていたし。どこから変わってきたんかな。3軍監督時代にはもうZ世代だったね」
――なかなか、説明してあげないといけないような。
「優しくね。(自分は)顔が怖いから。優しく話してあげないと聞く方も聞けないと思うし、一方的はいけないと思うので」
――アーリーワークは立候補制か。
「立候補です。みんなきているんじゃないですか」