周東佑京が掲げる自主トレのテーマ 2年前とはガラッと変わった“1月の意識”

自主トレを公開したソフトバンク・周東佑京【写真:福谷佑介】
自主トレを公開したソフトバンク・周東佑京【写真:福谷佑介】

「1月にしっかりトレーニングするっていうのを重きに置きながらやっています」

 ソフトバンクの周東佑京内野手が15日、宮崎・都城市内で川原田純平内野手、巨人の松原聖弥外野手と行う自主トレを報道陣に公開した。午前中から体幹トレーニングなどを重点的に行い、自主トレではフィジカル面の強化を重視。「強い体を作る」をテーマに置き、日々、トレーニングに汗を流している。

 昨年は右肩の手術の影響もあって出遅れ、開幕はファームで迎えた。5月下旬に1軍に昇格すると、その後は打撃面で好調を維持したが、勝負の終盤戦で失速。チームもリーグ優勝を最終戦で逃しただけに「去年怪我で開幕いなかったですし、途中良かった中で最後、チームとしても自分としても全然良くない結果で終わった。1年間しっかり戦えるようにしたいと思いますし、チームとしてしっかり優勝できるように、自分がその中心にいれるようにしたいなと思っています」という。

 以前は今宮健太内野手との自主トレに参加し、昨年はリハビリ組で1月を過ごした。その中で必要性を感じたのは1月に行う肉体強化の期間。「健太さんとのときは確かに量を捕って、量を投げて、量を打つって形でしたけど、去年のリハビリ中もそうですけど、1月にしっかりトレーニングするっていうのを重きに置きながらやっています」。技術練習よりもまずは鍛えることを求めている。

 ここ2年は怪我に悩まされたこともあり、1年間を通して戦い抜く難しさは実感している。だからこそ怪我しない体が欲しい。「どれだけ練習しても壊れない体っていうのを作りたいと思っていますし、それがあって練習ができて、野球が上手くなるっていう風に思っている。しっかりキャンプでもある程度の量、練習できる体を作っておきたいなというふうには思います」。鍛えた先に豊富な技術練習が可能になる。上手くなるためにも“強さ”が必要なのだ。

 この日の自主トレではサードの守備練習を重点的に行った。「去年サードもやりましたし、やりたいなというか、出られるチャンスがあるならばどこでもやらないといけないと思っている。外野を練習していてキャンプで内野をやってくれとなったらやっぱりできない。内野をやっていて、外野にいってくれと言われたらある程度対応はできる。自分の不安というか、もっと練習しなきゃいけないポジションでしっかりやらなきゃいけないのかなと思っています」。より高いレベルで複数のポジションをこなせるようにも準備している。

 3月のWBCに出場する侍ジャパンへの選出も有力視される中で「2月1日にマックスで入れるようにというのは毎年思っていること。2月1日にしっかり入れるようにしたいなと思います」という周東。まずは2月1日のキャンプインに向けて準備を進めていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)