柳町達が衝撃告白「結構デブですよ」 初の単独自主トレで目指す肉体改造計画

自主トレで汗を流すソフトバンク・柳町達【写真:竹村岳】
自主トレで汗を流すソフトバンク・柳町達【写真:竹村岳】

筑後で自主トレ中の柳町はシーズン中から3キロ増「多分正月太りです」

 ソフトバンクの柳町達外野手が福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で自主トレをスタートさせている。中村晃外野手の元を巣立ち、7日から始めた初の単独自主トレでは「パワーアップ、筋力アップというところを重点的にやっていきます。体の使い方とかも12月中にジムに行ったりしてやってきたので継続してやっていけたらと思っています」と、狙いを持って取り組んでいる。

 パワーアップの末に目指すべきものは明確だ。「長打を増やしたいのと、あとは戦える体力じゃないですけど、筋力をアップさせて、疲れても今までの出力が出せるくらいの筋力に持っていけたら」。昨季はほぼシーズンの全てを1軍で過ごし、107試合に出場。打率.277をマークして、主力の1人として頭角を表す1年となった。

 その一方で本塁打は0本。長打率でも周東佑京内野手や慶大の後輩・正木智也外野手らライバルを下回る結果となり、長打力は求めたいところだった。また、昨季初めて1年間1軍で戦って痛感したのが体力の重要性だ。試合に出続けていた夏場に差し掛かった頃には、疲労で満足いくパフォーマンスが出せない状態にも陥った。疲れてもパフォーマンスの落ちない体を作ることも課題として感じていた。

 まず2月1日のキャンプインに向けて、体重の増加を狙う。昨シーズン中は80キロ前後だったが、オフで3キロ増え現在は83キロ。「多分正月太りです。体脂肪率は18%くらい。結構デブなんですよ」と笑うが、しっかりと意図はある。「キャンプとかで毎年減っているんで、できるだけ抑えたいですけど、それを見越して増やしておこうかなと思っています」。キャンプ、シーズンで体重が減ってしまうため、備えとして“蓄え”を作ろうとしている。

 その中で自主トレでは継続的にウエートトレーニングを行い、体脂肪の減少、筋肉量の増加を目指す。問われるのは精神力。1人での自主トレだけに「疲れてきて、妥協したくなる気持ちがあると思う。そこを1人で頑張れるか」。自分に妥協せず、トレーニングに打ち込めるかも単独自主トレを選んだ理由の1つなのだ。

 8日には同じく筑後で汗を流す海野隆司捕手、佐藤直樹外野手と共にランニングやバッティング練習、ノックなどを行った。1人ではなかなか難しいボールを使った練習は共同で行い、その後のウエートトレーニングなどの強化系のメニューは1人で行う。近藤健介外野手らの加入で競争が激化する外野手。争いを勝ち抜くため、柳町は1人黙々と牙を研ぐ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)