松田宣浩になるのは「正直無理なんで」 今宮健太が痛感した偉大さと“熱男なき鷹の未来”
「ああいう形でチームを引っ張っていけと言われたても正直無理」
ソフトバンクの今宮健太内野手は21日、今季から1000万円増の年俸3億円(金額は推定)で来季から新たに2年契約を結んだ。定められた条件をクリアすれば、自動的に3年目の契約が延長されるオプション付きで「正直ありがたすぎる契約」と感謝した。契約更改後の会見で改めて語ったのは、今季で退団となり、巨人への移籍が決まった松田宣浩内野手の存在だった。
今季、不動の遊撃手の座に返り咲き、キャリアハイとなる打率.296、7本塁打47打点。近年悩まされていた故障での離脱もなく、1年間戦い抜いたチームリーダーは、松田がいなくなる来季に向けて「ああいう形でチームを引っ張っていけと言われたときに『頑張ります』とも言えませんし、正直無理なんで」と口にした。
ムードメーカーとしてチームを支えてきた松田。三遊間で長らくコンビを組み、間近でその姿を見てきた今宮は「極端な話、本当に365日、野球の時のテンションっていうのはエゲツないんですよ。自分がどれだけ打てなくても、エラーしてもチームを鼓舞する。そういう姿っていうのはなかなかできない」。どれだけ打てなかろうが、ミスを犯そうが、そしてベンチにいようが、“熱男”はブレなかった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)