武器は相撲で鍛えた下半身 育成ドラ6佐々木明都は「将来性に期待」の146キロ右腕

ソフトバンク育成6位・佐々木明都【写真:福谷佑介】
ソフトバンク育成6位・佐々木明都【写真:福谷佑介】

関脇・若隆景が先輩の学法福島高では相撲の四股やぶつかり稽古を練習に取り入れていた

 ソフトバンクに、来季も新たな戦力が加わる。12月5日に行われた新入団選手発表会見で支配下6人、育成14人の計20選手がお披露目された。育成ドラフト6巡目の佐々木明都投手(福島・学法福島高)は、最速146キロを誇る右腕だ。

 東京都出身の佐々木は小学校時代の潮見パワーズ、中学校時代の東北福祉仙台北シニア、横浜青葉シニアを経て学法福島高へ。担当の作山和英スカウトは「体格のバランスが良く、リリース感覚に優れたオーバーハンド右腕。しなやかな腕の振りで球質もいい。投手としての資質が高く、将来性に期待」と高く評価している。

 高校の先輩には関脇・若隆景がおり、オフは相撲で下半身強化に励んでいる。冬場はまわしをつけて四股を踏み、ぶつかり稽古も行う。「相撲が終わった後に投球練習をして見るとすごく下から投げられている感じがする。すごく新感覚です」。相撲で鍛え上げられた下半身を武器に、プロ野球の世界に挑む。

 最速146キロの真っ直ぐに加えてカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、カットボールと球種も多彩。特にフォークには自信があり、半分に切った軟式ボールを制服のポケットに忍ばせ、指で挟む力を強化してきた。プロでの目標には「沢村賞」を掲げる。まずは支配下昇格を目指し、身体作りに励んでいく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)